ブルペンでロバーツ監督(後方)の視線を受けながら投球練習をするドジャース大谷(撮影・菅敏)

【グレンデール(米アリゾナ州)22日(日本時間23日)=四竈衛】ドジャース大谷翔平投手(30)が、早ければ28日(同3月1日)のエンゼルスとのオープン戦に出場する可能性が高まった。デーブ・ロバーツ監督(52)が、大谷の今季初陣を「来週終盤」と明言。23日(同24日)には投手相手のライブBPで打席に立つ予定で、最終段階へと進む。この日は今キャンプ3度目となるブルペン投球を行い、速球、ツーシームに加え、カットボールを「解禁」。「二刀流」復活へ向け、新たなステップを踏んだ。

  ◇  ◇  ◇

大谷の今季初実戦が、ようやく視界に入ってきた。ロバーツ監督が、練習前の定例会見で大谷の出場プランについて「来週の終盤になるだろう」と見通しを語った。ド軍のオープン戦の日程は、28日(同3月1日)から週末に本拠地での3連戦(3月2日は敵地とのダブルヘッダー)が組まれており、そのいずれかがターゲットとなる。同監督はこれまでに「今月の終わり頃」とも話しており、最短で古巣エ軍と対戦する28日にも「1番DH」でスタメンに名前を連ねる可能性が高まった。

練習内容も、実戦準備の最終段階に入った。23日には、今キャンプで初めて投手相手のライブBPを行う予定。すでに室内ケージでは、相手投手の各球種の軌道を再現できる最新機器「トラジェクト・アーク」を使って打撃練習を反復するなど、着々と調整を進めてきた。日本へ出発するまでに実戦で延べ何打席立つかは不明だが、体調面に問題がないことからも、事前の日程通りとみられる。

投手としてはこの日、今キャンプ3度目のブルペンに入り、同監督、フリードマン編成本部長ら首脳陣の前でスムーズな投球を披露した。前回までの速球、「パワーシンカー系」のツーシームのほか、カットボールを「解禁」。1球ずつ数値を確認しながら集中した表情で正捕手スミス相手に、計25球を力強く投げ込んだ。平地での強めのキャッチボールでは、カーブやスイーパーも投げており、今後のブルペンでは、さらに球種を増やしていくことになりそうだ。

「投手大谷」の復帰が見込まれる5月前後には、2年ぶりの「リアル二刀流」も復活する。そのための準備に一切の手抜きはない。この日の同地は、最高気温26度。日増しに日差しが強くなる中、濃密な練習を続ける大谷特有の甲高い笑い声が、グラウンドに響き渡っていた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平、今季初陣は3月1日か ロバーツ監督「来週終盤」と明言 23日にライブBP予定