【ソフトバンク】上沢直之510日ぶり日本マウンドへ…楽しみか、緊張か「どっちもある」22日先発
いざ、タカデビューだ! ソフトバンクに新加入した上沢直之投手(30)が22日のオリックスとのオープン戦(宮崎アイビー)に先発する。510日ぶりの日本マウンドに上がり、2イニングを予定。登板を翌日に控えた20日は春季キャンプ地の宮崎でキャッチボールなどで汗を流した。すでに開幕ローテーション入りは有力な状況だが、首脳陣を安心させるためにも、結果にこだわる覚悟を示した。
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タカデビュー戦にも、上沢は淡々とした表情でテーマを掲げた。「打者に対して、どういう反応をもらえるのか。ストライクゾーンに投げて、カウントを有利に進めていければ」。意識はストライク先行で、四球は厳禁だ。登板前日のこの日はキャッチボールに、ランニング、室内練習場で投球フォームを確認。みっちり汗を流し、移籍後初の実戦登板へ準備を整えた。
NPB通算70勝。期待の右腕がついにベールを脱ぐ。国内での最終登板は日本ハム時代の23年10月1日のソフトバンク戦以来。510日ぶりの日本マウンドで、2イニングを予定する。今キャンプ中は打撃投手のみを務め、中村に30球を投じただけだ。ホークスのユニホーム姿では初めての対外試合。楽しみか、緊張かを問われ「どっちもあるのかなと。しっかり自分のできることに集中していきたい」と冷静だった。
開幕ローテは開幕投手の有原、モイネロ、大関の計3投手が内定済み。上沢も有力な立場で、小久保監督は「結果よりも、やることをしっかりやってくれたらいい」と信頼を置く。だが、上沢は「試合なので成績、結果を残していきたい」。首脳陣を安心させる快投を見据え、全球種を投じていくつもりだ。
新天地で迎える1年目。すでにチームにもなじみ、練習中に笑顔を見せる場面も多い。連日のサイン対応も真摯(しんし)に応える。ファンサービスも大事にする背番号10が、タカ党も待ち望むホークスデビュー戦へ臨む。【佐藤究】