元西武の中崎雄太氏が新フィールドで勝負 女子硬式野球部監督に就任「本気で取り組むチームに」
<We love baseball>
元西武の中崎雄太氏(33)が、新たなフィールドで勝負する。
昨年までエイジェックの女子ユース監督を務めたが、1月からエイジェック女子硬式野球部の監督に就任。「負けるのが一番嫌いなので、勝つことしか考えてないです。1年1年が勝負ですし、企業チームなので会社への感謝の思い、そして、野球に本気で取り組むチームにしたいです」と決意を込めた。
全日本女子硬式クラブ選手権、全日本選手権の優勝を目標に掲げ、得点力のアップを図る。「1イニングで複数点取りたいんで、足を使っていこうと。1つ先ではなく、2つ先の塁を狙えるように」と毎日ベースランニングで走塁への意識を浸透。「この前も1日5本ぐらい金属バットが割れた」と打撃では振り込みを重視し、コンタクト率のアップを目指す。
08年ドラフト1位で西武に入団し、3人の指揮官のもとでプレーした。「渡辺監督には厳しさを教わり、田辺監督はすごいユーモアがあったし、伊原監督からは会社愛を学んだ」。自身の理想の監督像については「いいところ取りというか、厳しくもあり、愛もあって、勝てる組織を作れれば。大したキャリアもないですし、野球好きのおっちゃんって思ってくれればいいです」と笑った。
ドラフト同期の活躍も励みにする。6人が指名されたが、楽天浅村が唯一現役を続ける。「今も活躍して、すごいスポットライトを浴びてる。2000安打まで残り36本なんで、試合を見に行きたいと思ってますし、僕も頑張らないと」。現役時代、自主トレをともにした師匠の中日涌井からは「頑張れ」と激励された。かつての「ドラ1」の挑戦が始まる。【久保賢吾】