【新潟】MFミゲル「次のゲームは自分にとって大きなチャンス」22日清水戦でデビュー弾狙う
アルビレックス新潟の新外国人、MFミゲル・シルヴェイラ・ドス・サントス(21)がベールを脱ぐ。22日の清水エスパルス戦に向け、21日は大阪で最中調整に臨んだ。1-1で引き分けた今季開幕の15日横浜F・マリノス戦で出番はなかったが、ベンチメンバーでただ1人、前半からハーフパンツで体を動かし、樹森大介監督(47)に出場を猛アピールし続けた。今節での日本デビューに向けてコンディションは万全。攻撃で違いを生み出し、主役の座を射止める。
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日本デビュー戦で初ゴールを狙うミゲルは全体練習後、チームメートと自主トレでシュートを打ち込むことが日課となっている。「体のキレはいいよ。期待して」と絶好調。紅白戦では2トップの一角でプレーしていることを明かし、「次のゲームは自分にとって大きなチャンス。ゴール、アシストで貢献したい」と勝利を誓う。
先月21日にホームのデンカS新潟で新加入会見を行い、翌22日にチーム合流。徐々にコンディションを高め、横浜との今季開幕戦でいきなりベンチ入りした。「横浜の気候がそうさせた。試合に出たかったからね(笑い)」と前半からハーフパンツで準備して樹森監督に出場をアピールも名前は呼ばれなかった。「残念だったけど、新潟サポーターの応援はブラジルに近いものを感じる。あの声援を受けてプレーしたいよ」。
ブラジル・フルミネンセの下部組織出身で、19年6月に16歳でトップチームデビュー。同クラブの最年少記録を54年ぶりに塗り替えた。その後はロシア・PFCソチでプレーした。ブラジルのU-15、17代表経験のあるアタッカーは「中央でパスを受けて速攻と遅攻のバランスを取って清水の守備を困らせたい」。攻略のイメージを膨らませる。
ピッチ内では技術で相手を欺くが、ピッチ外では常に笑顔を絶やさない好青年。雪の影響で新潟で練習を行えず、チーム合流から長期遠征が続く中でも「疲れはないし、予想していたより食べ物に困っていない。もしかしたらホテルのスタッフが配慮してくれてるのかな」と滞在先の環境が充実していることに感謝する。「リーグ、チームメートのレベルがとても高い。その中で早く活躍したい」。卓越したボールさばきで攻撃を操り、今季初白星をもたらす。【小林忠】
◆ミゲル・シルヴェイラ・ドス・サントス 2003年3月26日生まれ、ブラジル出身。フルミネンセ(ブラジル)-ブラガンチーノ(ブラジル)-PFCソチ(ロシア)。U-15、17ブラジル代表。174センチ、70キロ。利き足は右。