【阪神】キャンプ初シャッフルノック 前川右京一塁、佐藤輝明右翼、原口文仁左翼…危機管理の一環
阪神は沖縄・宜野座キャンプ第5クール初日の20日に、初めて「シャッフルノック」を実施した。外野手の前川がミットを手に一塁に就き、内野手の原口は左翼へ。右翼を守った三塁手の佐藤輝は飛球にチャージし、ノーバウンドでの本塁返球で球場をどよめかせるなど不慣れなポジションで奮闘した。就任以来、野手の複数ポジション計画を明かしてきた藤川球児監督(44)は目を細めた。
「いろんな景色が見えてくるのでね。シーズンは長い。みんな、(この日の守備位置で使った)グラブも使ってありますから。初めてではない、(皮が硬くて)ガチガチではないですから。それが何を意味しているかは、選手たちはしっかりと理解しています」
藤本総合コーチも狙いを補足した。「(内外野の)お互いの気持ちもある。誰が適性があるのか。何かあったときのためのあれ(準備)。0・1%かも、0・01%かもしれない。可能性があるんだったら準備はさせておこうと」
一塁は智弁学園1年以来だったという前川は「内野手のレベル、スピード感についていくので必死。チャンスをいただけて、経験できてよかった」と振り返った。3年ぶりに外野を守った佐藤輝も「久々なりにはできた。楽しかった」とリフレッシュ。危機管理も踏まえて起用の幅を広げる藤川阪神は、明日22日から初のオープン戦(楽天戦、金武)に臨む。【伊東大介】
▽阪神中川(今キャンプ初の左翼守備)「キャッチャーとは全然投げ方が違う。その後でキャッチャーをやって、腕の走りとか体の使い方もいい感じだった。キャッチボールでも外野を意識して投げてもいいんじゃないかな」
▽阪神井坪(三塁守備)「小学校以来です。難しかったです」
【シャッフルノック配置】
(一塁)大山、前川、糸原
(二塁)山田、島田
(三塁)木浪、井坪
(遊撃)豊田、中野
(左翼)原口、中川
(中堅)植田、近本
(右翼)小幡、佐藤輝