オリックス対セガサミー 3回に中前適時打を放つオリックス麦谷(撮影・和賀正仁)

<練習試合:オリックス1-1セガサミー>◇20日◇宮崎市清武

ルーキーが勝負強さを発揮した。オリックスドラフト1位の麦谷祐介外野手(22=富士大)が20日、「プロ初適時打」を放った。

キャンプ地の宮崎市清武で、社会人セガサミーとのB組プロアマ交流戦に「5番中堅」で出場。3回2死一、三塁から初球のカーブを捉え、痛烈な打球を中前にはじき返した。「反応で打てました。チャンスの場面は初球からいこうというのは大学時代から経験した。こういうヒットが出てよかった」とうなずいた。

試合後も特打でバットを振り込んだ。「過程を大事にしている」という若武者は、前日19日の練習後に自主練習。「自分の中で気づいたものがあった」と好感触で臨んでいた。特打を見守った岸田監督は「いい感じのバッティングだと思います」と評価した。15日のソフトバンクとのB組練習試合で初安打を含む2安打を放ち、これで対外試合2試合連続安打。A組昇格の可能性について指揮官は「すぐにというわけじゃないですけどね。そこも当然入っています。いい結果出てますしね。でも疲れているころかもわかりません」とじっくり見守る方針だ。

麦谷は決して慢心しない。「上には上がいる世界。自分よりすごい選手がたくさんいるので、超えていかないといけない」。より高みを目指し、大粒の汗を流す。【村松万里子】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【オリックス】ドラ1麦谷祐介「反応」“プロ初適時打”も慢心せず「上には上がいる」試合後は特打