ブルペンに入った杉山は力強く投げ込む(撮影・梅根麻紀)

最高級の160キロを求める。ソフトバンク杉山一樹投手(27)が20日、ブルペンで今キャンプ自身最多となる102球の熱投を見せた。「納得いくまで」と主に真っすぐを多投。真ん中低め、ストラックアウトでいうと「7番、8番、9番」のゾーンを目指して「突き刺しにいくイメージ」を意識した。小久保監督から「1イニングを任せる投手」に指名され、3月の侍ジャパンにも選出された剛腕が、最大の武器を磨く。

昨季は50試合で防御率1・61と覚醒も、ポストシーズンでは課題に直面した。「フォークを振ってくれなかった。7、8、9番に真っすぐを集めてバッターに意識付けをさせる。そこからフォークを落とせば振ってくれる可能性が高くなる」と分析。193センチの長身から角度のある直球を身につけ、決め球フォークを最大限に生かす考えだ。

今季の目標に防御率0点台を掲げた。「ピッチャーが一番操作できる数字。防御率にはこだわりたい」。侍ジャパンでは、西武の剛腕エース今井を筆頭に「ピッチャーに限らずいろんな人と話したい」と積極的に学ぶ姿勢だ。今季初登板は22日のオリックスとのオープン戦(宮崎アイビー)。最速160キロ右腕が進化を見せる。【只松憲】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】杉山一樹、最高級160キロ求め102球熱投「突き刺しにいくイメージ」