【西武】炭谷銀仁朗、毎朝のジョギングで「体力問題ない」スタメンへ意欲 朝にこだわる理由は…
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西武炭谷銀仁朗捕手(37)が南郷キャンプで朝活を続けている。19日終了の第4クールまでほぼ毎日、朝7時台に球場へジョギングで向かってから打撃練習。なぜ1人、走り続けるのか。担当記者も17日、本人快諾のもとで伴走した。
炭谷が宿泊先から出発したのは日の出直後の午前6時55分。赤いシューズには銀のライン。「それじゃ行きましょうか。普段運動してますか?」。はい、してないです。緩やかペースが助かる。若手の頃からキャンプで朝活はしていたものの「昔はもっとチャリで行くのが多かったですね」という。「南郷は坂道もあったりなので、これが程よい刺激になるんですよ」と笑う。登校中の小学生から「炭谷選手~」と声をかけられることもたまにある。
いつもは静寂の約3キロほど。「いろいろ考えながらゆっくり走る。大事な時間ですね」。…今日はなんか申し訳ないです。なぜ早朝から1人で。「全体練習の後って若手の居残りも多いし、その邪魔になりたくない。それにこの年で居残り練習って、変なアピールと思われるのもなんかあれで。それなら朝にやろうかなと」。西口監督の方針で公式でのアーリーワークはなし。7時台の室内練習場で1人、打ち込む。「ウエートルームにいる若いやつらもいますけどね」。
指揮官はスタメン9枠を白紙とする。当然捕手も。炭谷は「体力は問題ないですよ」とスタメンへ意欲を見せる。「レギュラーへの気持ちと体がないんやったら現役続けるべきじゃないと思う」。坂を上りきり、12球団の現役最年長捕手は真顔で話す。寒いのに2人とも汗がじわじわ。「金子さん、はい。ナイスラン」。球場に着くと、ペットボトルの水をさわやかに渡してくれた。【金子真仁】