【ヤクルト】「羽ばたき王子」荘司宏太「自信になる」村上宗隆の間合い崩し、空振り三振
ヤクルトのドラフト3位荘司宏太投手(24=セガサミー)が村神様をうならせた。19日、沖縄・浦添キャンプでシート打撃に初登板。カウント2-2から投げた117キロのカーブは高めに抜けた。ただ、躍動感あるフォームは主砲の間合いを崩した。空振り三振に仕留め「自信になります」とアピールした。
グラブをはめる右手を高く掲げ、リリースでは捕手方向を見ない“あっち向いてホイ”で投げ降ろす。村上は「いい球を投げていました。タイミングのとりづらいフォーム」と印象を語った。古田臨時コーチから「羽ばたき王子」と命名された左腕。個性的なフォームをプロで生きる武器とする。
荘司はシート打撃後、村上のもとに出向いた。打者目線からの率直な意見を聞きに行った。外角直球のくせ球は残しつつ、左打者への内角球の精度を高めるアドバイスを受けた。「貴重。しっかり自分を高めていけたら」と糧にした。
直球は最速145キロだった。もっと出力が上がれば、カーブだけでなく、よりチェンジアップも生きる。高津監督からは「特徴のある真っすぐと変化球。初見の打者はなかなか打ちづらいと思う」と期待された。開幕1軍へ向け、実戦で結果を導く。【上田悠太】