ブルペンで日本ハム松浦の投球を見つめる新庄監督(左端)(撮影・足立雅史)

日本ハム新庄剛志監督(53)が19日、沖縄・名護キャンプで最速155キロ左腕の松浦慶斗投手(21)に「スーパークイック指令」を出した。ブルペン投球を視察中に松浦のもとへ向かい、「もうちょっと速くクイックしてみて」と要望。普段のクイックモーションから、さらに予備動作も省いた投げ方を指示した。

松浦も「初めてやってみた」と即興ながらも言われたとおりに実行した。極力、リリースまでの動作を簡略化。「そんなに球がいかなかったですけど、指にかからない感覚はない。いい球ではあるのかなと思います」と新たな発見をした。

今季ブレークへの期待が高い“ロマン左腕”のポテンシャルを最大限に引き出す狙いだ。打者に対して常に一定のフォームより、変化を付けて投げた方が打者のタイミングをずらしやすい。凡打を誘いやすくなり、抑えるコツもつかめる。

希少な剛腕サウスポーとして、球威で押す投球にも期待するが、さらに打者目線で嫌なワンランク上の投球術を指南。松浦も「2ボールなど相手が狙ってくる時に使えば、見逃しが多くなると思う。精度を上げて、そういうとこで使っていきたい」と前向き。新庄監督直伝のスーパークイック完全習得で結果を出せば、開幕1軍入りも見えてくる。【木下大輔】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】新庄監督、松浦慶斗に「スーパークイック指令」“ロマン左腕”に一段上の投球術指南