【中日】新外国人3選手に明暗 マラー3回1失点、ウォルターズ1回3者凡退、ボスラー2安打1盗塁
<練習試合:中日3-5日本ハム>◇18日◇北谷
中日の新外国人選手3人が明暗を分けた。先発で期待されている身長201センチの大型左腕カイル・マラー投手(27=アスレチックス)が、3回から2番手で登板。3回4安打1失点だった。「2イニング目までよかった。3イニング目は投げ急いでしまって制球が乱れた」と課題を残した。
3イニング目の5回はけん制で一塁走者を誘い出してアウトにする器用さも見せたが、四球で出した五十幡に二盗を許すなど、足技で攻められた。井上一樹監督(53)の中では、開幕ローテーションの有力候補だけに、今後、日本野球の細かさに慣れるところが求められる。
6回にはリリーフ右腕ナッシュ・ウォルターズ投手(27=ナショナルズ3A)が登板。マルティネスをスライダーで見逃し三振に仕留めるなど3者凡退に仕留めた。「とてもよかった。次のステップへ大きく前進した」と笑顔で来日初登板を終えた。
ジェイソン・ボスラー外野手(31=マリナーズ)は6番・一塁で出場し2打数2安打1盗塁と活躍。2回は1死一塁で二塁手のグラブをはじく強烈な内野安打で一、三塁にチャンス拡大。4回も1死一塁から一塁手の頭を越す右二塁打でまたも二、三塁とチャンスを広げた。「強くコンタクトできた。自分のバッティングの形に近づいてきた」と、調子が上向きのようだ。
この日は守護神候補のジュニオル・マルテ投手(30=フィリーズ)が入団会見を行った。激しい外国人枠争いが、新生井上ドラゴンズを底上げする。【石橋隆雄】