試合後の取材に応じる楽天宗山塁(撮影・河田真司)

<練習試合:広島4-9楽天>◇18日◇沖縄・コザ

「ムネムラ」で鉄壁コンビを結成した。楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(21=明大)が18日、練習試合の広島戦(沖縄・コザ)に「2番遊撃」で先発。遊撃のレギュラーを争う村林が昨季1度もなかった二塁で出場し、初めて二遊間を組んだ。打っては故郷チームとの対戦で「プロ初適時打」を含む3打数2安打1打点。対外試合4戦で7打数4安打2打点とバットでも結果を残し、開幕スタメンへ猛アピールした。

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「ムネムラ」の二遊間で鉄壁を誇った。1回無死一、二塁。宗山が広島3番堂林の中前に抜けそうな打球に追いつき、半身の体勢から二塁村林にトスを送った。「あそこはしっかり一発でトスできたらゲッツーを取れたと思う。次はああいった打球が来た時に求められるのはゲッツーなので、しっかり取れればなと思う」。二塁を封殺する好プレーにスタンドから大きな拍手が送られたが、併殺を取れなかった悔しさが募った。

2回には中村健のボテボテの打球を軽快なフットワークで前進しながら捕球。「悪くはないかなと思うので、あとは打点の合わせ方というか、ボールとバットが当たる瞬間、自分がどういう体勢だったり動きをしていればいいかというのは、もっともっと突き詰めてやれれば」と力を込めた。

村林とは二遊間で初コンビを組んだ。遊撃のポジションを争うライバルではあるが、この日は共存。「やっぱり安心感というか、どんなボールでも自分から送球した球はカバーしてくれるという安心感もある」。声かけなど積極的に引っ張ってくれたこともあり「守りやすく今日はできた」と感謝した。

バットでも魅せた。初回の第1打席は4球で2ストライクと追い込まれたが、9球目を捉えて実戦3試合ぶりとなる左前打。4回無死満塁の第3打席では右前に「プロ初適時打」を決めた。6回に代打を送られお役御免となったが「打点がつく安打が出たのは良かったですが、もっともっと内容を良くしたい」と反省も忘れなかった。

守備の安定感に加え、4試合で7打数4安打2打点とバットも止まらない。「まだまだ自分の中では実力が足らないですし、もっともっと上のレベルにいきたい。村林さん、小深田さんだったりとか内野手は勉強になる方ばかりなので、もっともっと自分もいろんなことを吸収してやっていけるように」。満足することなく、さらなる高みを目指す。【山田愛斗】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【楽天】宗山塁、村林と「ムネムラ」で鉄壁コンビ「どんなボールでも送球した球はカバー」と感謝