いわき対千葉 黒星発進にうつむくいわきイレブン(撮影・木村有優)

<明治安田J2:いわき0-2千葉>◇15日◇第1節◇ハワスタ

東北勢4クラブが属するJ2が15日、今季の開幕を迎えた。昨季9位のいわきFCはホームに千葉を迎えたが0-2で敗れ、黒星スタートとなった。

いわきは3年連続の黒星発進となった。前売りの時点で全席種が完売。熱い戦いを待ち望んだ5046人がハワスタに駆けつけたが、前半31分にはPKで先制点を献上。後半15分にも追加点を許した。試合を通してシュート数は相手の4本を大きく上回る18本を放つも、決定機には至らなかった。田村雄三監督(42)は「満員のスタジアムにもかかわらず、勝利でスタートを切れずに申し訳ない」と口にした。

前半が勝負の明暗を分けた。同25分、ペナルティーエリア手前からのパスがゴール前のFW谷村につながり、頭で押し込もうとしたがクロスバーを直撃。その10分後に獲得したFKでは、MF鵜木が直接狙ったが、相手GKの好セーブに阻まれた。前半だけで12本のシュートを放つなど、攻撃の主導権は握った。だが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。指揮官は「奪うことはできても、ゴールに入れるということが課題ですね。シュートの質を高めていきたいと思います」と振り返った。

開幕戦白星スタートとはならなかったが、明るい材料もあった。立ち上がりから激しいプレスでボールを奪ってチャンスを構築するなど、いわきらしさが光った。「悲観する内容じゃなかった」と前を向いた。次節は23日、アウェーで大分と対戦する。敗戦の中で見いだした収穫を生かし、これからの勝利に変えていく。【木村有優】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【いわき】シュート数圧倒も3年連続黒星発進、満員のサポーターに勝利届けられず