【新潟】DF堀米悠斗主将「勝ち点7以上持って帰る」過酷な開幕アウェー3連戦に向けて気合
アルビレックス新潟が超攻撃的サッカーで2季連続の開幕戦白星を狙う。15日、アウェーで今季のオープニングゲーム、横浜F・マリノス戦に臨む。前日14日は第3次キャンプ地の高知で最終調整した。6季連続で主将を務めるDF堀米悠斗(30)は、ここからの敵地3連戦で「勝ち点7以上奪取」を宣言。在籍9年目の今シーズンも強いリーダーシップで仲間を鼓舞しながら、得意の左足でチームの機動力を引き出していく。
開幕に向けて、堀米主将は、言い切った。「簡単なことではないけど、開幕3試合で勝ち点7以上を新潟に持って帰る。きれいなサッカーじゃなくていい。まずは、勝てばいい」。今日15日から始まる横浜、清水エスパルス、鹿島アントラーズとのアウェー3連戦。新潟のクラブハウスは積雪の影響で使用できず、横浜戦後から26日鹿島戦の前日まで大阪を拠点に練習を続けることになる。開幕初っぱなから過酷な敵地ロード。それでも「やるしかない」と、置かれた状況を言い訳にはしない。
小まめに立ち位置を変えながらパスを受け、少ないタッチでボールをさばいて攻撃にリズムを生み出す。新たに14人が加わった宮崎、高知キャンプでは樹森大介新監督(47)のもと、攻撃の狙いどころをチームで共有した。練習試合では指揮官の求めることを意識しすぎるあまり、パス回しがテンポアップしすぎる課題も出たが、新潟独自の機動力を引き出す頭脳派レフティーは「緩急のバランスを取ればいい形はできる。開幕後もエラーは出るかもしれないが、そこはピッチで調整したい」。6季連続主将はどっしりと構える。
キャンプでは昨季59失点した守備の再構築も図り、高い守備ラインと最前線から激しくボールを奪いに行く「ハイプレスハイライン」が徹底された。各チームのウインガーを封じる守備の要であり、攻撃の起点となるサイドバックには立ち位置や役割を含めて今季はより、多くのことが求められるが「やっていて楽しいですよ」。プロ生活13年目も成長への欲は増すばかりだ。
昨季はクラブ史上初めてルヴァン杯で準優勝したが、リーグ戦は16位に終わった。「悔しさは残っている。いいシーズンにしたい」。樹森新監督が掲げる「新潟史上最高」に向け、今季初戦から堀米が勝利につながる攻撃のルートを見つけ出す。【小林忠】