【東京V】城福監督、清水戦へ高ぶる「自分が仕切ってまだ1回も勝っていない。もう勝たなきゃ」
東京ヴェルディの城福浩監督(63)が14日に東京・稲城市のクラブハウスで会見し、2年連続の国立開幕(16日)で因縁の清水エスパルス戦に警戒心を強めた
23年のJ1プレーオフ決勝で戦って1-1と引き分け、年間順位の差で昇格を決めている。ただそのシーズンでは3回戦い、2分け1敗だった。
「本当に最終盤で我々が3位になりましたけど、当該(チーム同士の)成績という目で見たらまったく勝てていない。我々はそういう意味でも4試合目で、自分がヴェルディを仕切ってからまだ1回も勝っていない。ここはもう勝たなきゃ行けないと思いますし、清水はそれくらい力があるチーム」と話した。
そして今季の清水は、2シーズン前に東京Vに在籍したMF中原輝や、セレッソ大阪から移籍したMFカピシャーバが加わっている。
その近況を踏まえて「左右のサイドハーフは新しいメンバーがおそらくピッチに立ってくる。非常に特徴的なスキル、スピードのある選手たちなので、前線含めて彼らのタレント力をいかにチームとして抑えるかが大事になる。サイドバックも攻撃的な選手が多いので、自分たちが受けてたつと、サイドバックが最前線へ上がってクロス上げさせる状況になると難しくなる。なるべくその手前のところでしっかりブロックできるようにしたい」と話した。
また、国立での開幕カードは5万人規模の集客が見込まれている。ヴェルディをアピールするには最高の舞台となる。意気込みをこう口にした。
「開幕戦というのはヴェルディにとってもJリーグにとっても、本当にサッカー界を盛り上げる重要な1試合になると思うので、多くの方が見に来てくださる。1人でも多くの人がサッカーおもしろいね、見に来てよかったね、と思ってもらいたい。そしてヴェルディを見ていたら、勝つためのトレンドが分かるし、サッカーの普遍的なものも分かると、サッカーをちょっと知った人が見たら、そういうふうに感じてもらえるような。戦術的なものに特化したというよりかはメンタル的なものも含めて、いろんなものを感じてもらえるような試合ができるといいなと思います」
ヴェルディを指揮して4シーズン目。熱血指揮官の胸には高ぶるものがあった。
33回目のJ1は、史上最速の2月14日開幕となった。会見したこの日はくしくも「バレンタインデー」。会見後、訪れた女性取材者たちからチョコレートをプレゼントされた。
「女性3人から愛を込めてです」と声をかけられ、城福監督は「こんなの初めてです。ありがとうございます」と照れながら頭を下げていた。