【楽天】ドラ1宗山塁、本拠地プロデュースメニュー試食時に垣間見えた優しさと決断力/取材後記
<取材後記>
楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(21=明大)が、「食」のジャンルで球団史上初の快挙を達成した。本拠地の楽天モバイルパークで販売しているプロデュースメニューに、新人選手として初めて名を連ねることが決定。昨秋のドラフト会議で5球団が競合した大物らしく、弁当、サラダ、シェイク、デザートの4種類が“宗山グルメ”として登場する。【取材・構成=山田愛斗】
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宗山の優しさと決断力が垣間見えた瞬間があった。夕飯前の時間にプロデュースメニューの試食に臨んだ。飲食担当のスタッフから各グルメの説明を受けると、両手を合わせ「いただきます!」とパクリ。普段の取材から堂々と話す大物ルーキーらしく、食レポも秀逸だった。「これ、みんなにも食べてもらってもいいですか?」。すべての試食を終えると、そばにいた同期たちにお裾分けしようとする姿に、ほほえましく感じた。
アスリートは瞬時の判断が勝敗を分けることがある。シェイクは3種類、クレープは2種類の候補の中から商品化するものを選んだが「決まりました」と、いずれも即決。優柔不断な記者からすると、スピード感に驚かされた。「悩む時は悩むんですけど、直感的に自分がいいなって思ったものにしました」。宗山のこだわりが詰まった4つのメニューを球場で味わえる日が楽しみだ。【楽天担当=山田愛斗】