「ラグザス侍ジャパンシリーズ2025」出場選手発表記者会見で阪神佐藤輝の名前を読み上げる侍ジャパン井端監督(撮影・小沢裕)

侍ジャパンは14日、3月5、6日にオランダを迎えて京セラドーム大阪で開催される「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」のメンバーを発表した。長打力が期待される佐藤輝明内野手(25)が選出。今春も阪神でチーム1号を放っており、代表初アーチにも期待がかかる。阪神の今季対外試合初戦となる15日練習試合、楽天戦(宜野座)では新打順の「3番」でスタメンに名を連ねる。また、阪神からは石井大智投手(27)が高専出身選手として初の日本代表入り。大山悠輔内野手(30)も6年ぶりの選出となった。

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虎が誇る長距離砲が侍ジャパンに選出された。佐藤輝が23年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップ2023以来の代表入り。「身が引き締まる。日の丸を背負うってことなので、すごい光栄ですね。普段対戦できないようなピッチャーと対戦できるのは楽しみですし、他球団の選手といろいろ話せたらなと思います」と表情を引き締めた。

プロ入り後、日の丸を背負うのは3度目。持ち前の長打力は相手にとって脅威で、井端弘和監督(49)も同じく選出された中日細川とともに「ある程度20本積み重ねてきている。急に40本、50本の可能性も残っている。今シーズン飛躍してほしい」と才能を認めている。佐藤輝自身も期待に応えるつもりで「しっかり長打が打てることを求められてるというのはおっしゃっていた。自分の強みを生かせるようにやっていきたい」と気合十分だ。

この春も長打力を発揮していた。9日紅白戦では近大の先輩、畠世周投手(30)から豪快な1発。今季チーム1号でファンを大いに沸かせた。春季キャンプも折り返し地点に来ており、「割といいスイングができてるんじゃないかなと思います」と納得の表情も浮かべていた。

15日からは対外試合がスタート。初戦の楽天戦には今季からの新打順である「3番」でのスタメンが決まっている。「スイッチのオンオフっていうのは(藤川)監督も言われていた。そこを意識してしっかり頑張りたいなと思います」と新たな景色でも結果に結びつける。

チームでの活躍が侍ジャパンにつながり、意識する26年3月のWBC日本代表入りへとつながる。「もちろんそこに入りたいっていう思いはすごくある。今回の強化試合やシーズンでしっかり頑張って結果を残して選ばれるようにやっていきたい」。持ち前の長打力を発揮して、チームにも侍ジャパンにも不可欠な存在となる。【林亮佑】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【侍ジャパン】阪神佐藤輝明3度目選出「急に40本、50本の可能性も」井端監督は長打力覚醒期待