打撃練習する阪神佐藤輝(撮影・加藤哉)

阪神の宜野座キャンプで臨時コーチ最終日を迎えたジェリー・サンズ氏(37)が13日、佐藤輝の能力の高さに太鼓判を押した。サンズ氏の阪神在籍最終年となった21年、佐藤輝はプロ1年目。当時から交流が深く、米国、韓国球界を渡り歩いた好打者はルーキーだった虎の長距離砲に助言を与えていた。置き土産として、プロ5年目に突入する“愛弟子”に熱くエール。「彼は日本で一番の打者だと思っている。30~40本塁打ぐらいの結果を残すことができる」と力を込めた。

今キャンプ中は身ぶり手ぶりを交えながら指導する場面もあった。ともにプレーしたのは4年前。「この数年間ですごく学んでいる。年齢を重ねて、経験を積んでいって、自分自身を理解して、いろんなことに挑戦している」と感心した。一方の佐藤輝は「いろいろ教えてもらった」と感謝。サンズ氏は昨季限りで駐米スカウトを退任したが「いつでも電話をかけてくれと言ってもらった」と目を輝かせた。フリー打撃で51スイング中11本の柵越えも披露し「いいスイングができている」と手応え十分だ。

サンズ氏は春季キャンプ初日からさまざまな選手たちへ熱心にアドバイスを続けた。指導最終日を終え「素晴らしいグループ。今年のシーズンを楽しみにしている」と期待。この日から宜野座を訪れた新駐米スカウトのナバーロ氏にバトンを託す。【塚本光】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】サンズ氏、最終日に“愛弟子”佐藤輝明に太鼓判「彼は日本で一番の打者」