ブルペン投球する日本ハム達(撮影・足立雅史)

日本ハム達孝太投手(20)が13日、沖縄・名護でのブルペン入り後、SNSデビューした経緯を明かした。12日夕方に、思い立ってインスラグラムのアカウントを開設。これまではSNSの危険性などを考慮して個人アカウントを持つことを控えていたが、わずか1日足らずでフォロワーは約1・6万人に到達。これで新庄剛志監督(53)とのDMのやりとりも可能になった。

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「昨日、ふと思って」。達は12日の練習を終え、宿舎へ引き揚げた午後3時ごろ、スマホの画面と向き合った。ついにインスタグラムのアカウントを開設した。自身のノートに手書きしたメッセージの画像をアップ。そこにはSNSデビューの経緯が書かれていた。

「2025.2.12 インスタ始めてみました。なんか気分です。そんなに更新頻度高くありません。自由にぶらぶらとやっていきます。」

これまではSNS慎重派だった。「発信したいことはあるんですけど、気を付けながら(投稿を)あげなきゃいけない。それで野球の時間が削られるのであれば、やるべきではない」と考えて自重していた。

どんな“気分”に変わってインスタを始めたのか。「3月(27日)で21歳になるんですけど、やっぱり時代の流れに沿っていかないといけないなと思って。それが理由の80%(笑い)」。冗談交じりに振り返ったが、他にも理由がある。インスタのDMで選手へメッセージを送ることが、新庄監督の常とう手段。指揮官とコミュニケーションを可能にすることが「1%くらい」、残り19%は「発信したいことが、なんとなく見えてきたような気もしたので」。

プロで3年間の経験も得て、野球について発信すべきことも整理できてきた。そうやって実力を高めたからこそ初めて過ごす1軍キャンプ。この日はブルペン入りして62球。「よかったですね」と手応えがあったのは、適度に散らばった投球だ。

捕手には全球、真ん中に構えてもらい「ちゃんとストライクゾーンに投げられた。コースを狙うタイプじゃないなと思ったので」。登板予定の16日楽天との練習試合(名護)も、同様のスタイルで臨むつもり。そんな気づきもインスタの投稿ネタになるかもしれない。「普通にやっても面白くないじゃないですか」と、ノートに手書きのスタイルも継続を思案中。飛躍の過程が記録されていくよう、これまで通りに野球に向き合っていく。【木下大輔】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】達孝太がSNSデビュー「なんか気分です。自由にぶらぶらと」始めた本当の理由は?