長男(左)の見送りを受け、米国に向け出発する青柳(撮影・清水貴仁)

フィリーズとマイナー契約を結んだ前阪神の青柳晃洋投手(31)が13日、米国へ向けて日本から出発した。単身での渡米のため、家族も見送りに駆けつけた伊丹空港で取材対応。羽田空港行きの飛行機が遅延して搭乗便を変更するトラブルにも見舞われたが「やっといけるって感じ。予定よりも1日早くいけることになったので、すごく楽しみです」と胸を躍らせた。

先に海を渡った“先輩”からは珍助言を授かった。元チームメートでオフにマリナーズとマイナー契約した渡米3年目の藤浪に必需品を尋ねたところ「だしが必要です」と返事があり、夫人が購入したヒガシマル醤油のだしをスーツケースにしのばせた。出発が決まった12日には阪神藤川監督に連絡し「またいつでも、どんな時でも連絡してきて」と背中を押された。

就労ビザの手続き上の都合で招待選手として参加するキャンプのスタートには間に合わないが、フィリーズのドンブロウスキー編成本部長は「コーヨーは週末には合流できると思う」と明言。さらに「彼は3A(マイナー)での登板もいとわないと考えている」と明かした。

投手コーチからは「ありのままで、日本でやってきたスタイルをそのまま持ってきてくれ」と伝えられたという右腕。「活躍することがタイガース、ファンへの恩返しになると思います」。いばらの道を乗り越え、メジャーリーガー「AOYAGI」の名を世界にとどろかす。【古財稜明】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 青柳晃洋が単身渡米 “先輩”藤浪晋太郎から“味のある”珍助言で夫人が購入し持たせたものとは