楽天対日本ハム 試合後、囲み取材に応じる日本ハム新庄監督(撮影・鈴木みどり)

<練習試合:楽天4-6日本ハム>◇11日◇沖縄・金武

日本ハムが15安打を放ち、初の対外試合で勝利を収めた。

清宮幸太郎内野手(25)が4安打、開幕4番の野村佑希内野手(24)も適時打を含む2安打を放った。試合直前に組み替えた清宮幸、野村、万波中正外野手(24)の「KJM」のクリーンアップが機能。新庄剛志監督(53)は打線に十分な手応えを感じたが、投手陣に与えた課題の出来には納得のいかない表情を見せた。

【新庄監督の一問一答は以下の通り】

-初の対外試合で打線が15安打

いや、もう打つ方に関してはもう言うことないです。きっちり全員が、もうセンター、センターに打とうという意識があったんで。もう15安打も打ってくれたらもう言うこと(ない)。ただね、アピールしてほしい選手が、結果が出てないっていうところは、なんかもどかしいという感じでベンチでは見てますけどね。

-差し支えない範囲で、どの部分をその選手にアピールして欲しかったか

やっぱり山口くんなんかは、この一瞬のチャンスを、まあ一瞬じゃないね、これは。相当チャンスをあげてるんで。まだ(実戦で)1本もヒットが出てないから、彼も本人はちょっと焦りかけてるんで、バットが出てきてないっていう印象はあります。

-これからまだチャンスという部分は

そこまでないですね。

-クリーンアップの並び(清宮幸、野村、万波)にメッセージを感じたが

いや、最初水谷くんが5番だったんですけど。やっぱちょっとこの3人に引っ張ってってもらわないといけないから、これからのファイターズっていうのは。ちょっと打順入れ替えて。したら、なんか今日の並び好きでしたね。(1番から)五十幡くん、矢澤くん、清宮くん、野村君、万波くん、水谷くん、郡司くん。ね。なんかこう、雰囲気を感じる打順ではありましたね。

-クリーンアップが走者をかえせなくても9番に水野が待ってる。

クリーンアップかえしてましたよ。

-かえした後に下位からつながりが

いや、向こうのピッチャーもアピールしないといけないピッチャーが次々と投げてて。かわいそうだなって見てました。逆に。

-清宮幸が4安打

その辺は大丈夫です。いや、大丈夫。今日ね、ピッチャーの方に2ボールになった時点で変化球でストライクを取りにいってくれ、必ず2ボールからは変化球でストライクを投げなさいっていうテーマを持ってやったんですけど。まあ~(ストライク)入らんね。80%以上がもうボール球になってたんで。あなたたちは毎日ストライクを投げる練習を野球始めてね、何年もやってきたところをしっかりできたら、逆の80%はストライクが入るピッチャーに変わってほしいなっていう、風には見てましたけどね。

-昨年のキャンプでは初球ストライク率を重視。まだまだか

初球というより、やっぱり2ボールからバッターっていうのは、まっすぐを大体90~95%(待っている)。そこで打ちにいって、変化球はほとんど振らないんすよ。まあまあ、さらにいいバッターになってくると、2ボールから変化球狙われますけど。大体のバッターがまっすぐ待ってくるんで。そこで例えばポーンと緩いカーブがね、ストライクを取れるピッチャーだと、自分がやっぱり得をするんで。その辺をもう1回ね、テーマを持って、このオープン戦、別に向こうにバレたっていいわけですから。ストライクを取りにいって、打たれても(拍手しながら)オッケー、オッケー、ストライクを投げられたっていうことを褒めたいと思うんですけど。

-チームに求めていく部分は投手陣の割合が多いか

いや、両方です。徐々に相手のピッチャーのレベルも上がってくるんで。捉えられてたものがファウルになってくるんで。楽天で伊藤君の打席を見ると、なんかこっち側がワクワクするというか。ものすごくポイントが前で、バックネット(裏に)にパーンって行くファウルが多いじゃないですか。なんかわくわくしちゃいますよね、彼は。そういうバッターがうちにもたくさんいてくれたらいいなとは思いましたね。

-開幕4番に指名している野村の打撃は

よかったでしょ。(9日の紅白戦での)あのセンター前ボテボテのセンター前ヒットをきっかけに、良くなるだろうなと思ってたら。結果が出なくても内容がものすごくいいじゃないですか。これをずっと続けていってもらえれば。もう4番ですよね。

-打線全体でセンターから逆方向が多かった

八木(打撃)コーチがそういう風な指示を出してるんですかね。

-斎藤友貴哉はどうか

ボールは強いんですけど、ボールをセットポジション構えて投げにいくタイミングのワンパターンさがものすごくあるから。もう1パターン、2パターン。例えば長く持ってクイックとか、長く持って足を上げてみたいなものが増えた方が、やっぱりバッターってタイミングをものすごく重要に、考えながらやってるんで。ちょっとワンパターン過ぎるかなっていうのはありましたね。それはちょっと。でも、それをするとストライク入らなくなるんですよね彼は。あとは、ヨイショっていう言葉がちょっとかっこよくないかな。ヨイショはちょっと変えようかな。おりゃーとかの方がまだね。ヨイショ~って。それはちょっと2人で話し合って。ヨイショはやめようかって。

-楽天の宗山は

いいですね。力感がなく、自分のポイントまで持ってきて、最短距離に。力入ってなくて、インパクトだけバチンっていう。最後のショートライナー、水野くん弾いた(記録は中安)んですけど、あれも打ちにいってボールが来たものに対して間があって、打ちにいく。流れで打ってないとというところは、素晴らしいなと思いましたね。

-今日は野村克也さんの命日。褒めてもらえるようなチームができてきているか

いや、褒めてくれないでしょ。優勝してからでしょ、褒めてくれるの。(モノマネしながら)わしは何回優勝したと思うんやって多分言ってますよ。

-打線は序盤ファーストストライクをよく振っていた。ベンチから指示は

いやいやいや。八木コーチがしたかもしれないし、しっかり捉えてましたよね。いい角度でバットが出てるから、内野の頭を越える打球も多かったし。水野君の打球よ、あの。ホームランじゃないですよね。いやいや、いい打球打つわ。あとは3(清宮幸)、4(野村)、5(万波)のセンター前3本。あれもよかったですしね。かな。

-あの3人が中軸で引っ張っていくとチームも乗る

あの3人だけじゃなく、やっぱり全体的にいろいろな個性を持った選手が1番から9番まで入っての、で控え選手も出てくるバッターがこう、スタンドから拍手が、わあ~って。ああ見られた見られたっていうような選手が増えていってると思うんで、もうファイターズもね。その選手をもう2人、3人増やしてていけたらいいかなと思います。

-当初は水谷と万波の打順が逆

そうですね。6番ってぼく結構、4番ぐらいのちょっと大事なポジションなんで。6番ってね、結構打率稼げるんですよ。万波くんの6番もいいなと思ってたんですけど、ちょっとあの3人並べたいなと思って。試合前にちょっと変えさせてもらったんですけど。

-2ボールから変化球でストライクを入れるのはシーズンでも求めるか

癖付けてほしいですよね。シーズンになったらもちろんその相手にもバレるし、ずっとしてたら。バッター心理としてはもうまっすぐが90%以上で待つから、緩い変化球、カーブとかちょっとしたカットでも打ちたいところで、カットでちょっと曲がると(スイングが)止まるんですよね、バッターが。それでもう普通に投げたら(変化球でストライクを)取れるぐらいの投手を使いたくなりますよね、こっちは。

-2ボールからストライクが取れなかった原因は

ね。それちょっと聞いてみてくださいよ。ピッチャーに。なんで入らないの。何年練習してきてんの。聞いてほしいよね。何が悪かったのって。リリースポイントも大体わかってるはずなのに。どこが悪いんだろうね。ほんと聞いてみたい。バッターいなかったら多分入りますよね。だからもうバッターがもういないイメージでね、投げるイメージかな。

-気持ちの弱さか

でしょうね。でしょうねね、それか、もうボスがこう言ってるから、ストライク入れないといけないから、置きに入ってしまって入らなくなってるかもしれないし、その辺は。でも見てても置きにいってるような感じが見えなかったし。斎藤くんなんかはフォークで2ボールからストライク取りいってたんで。そのピッチャーによって違いますよ。オッケー?

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】新庄監督「6番って大事なポジション」命日迎えた野村克也さんへ思いも/一問一答