ライブBPに登板したソフトバンク松本晴(撮影・岩下翔太)

先発ローテ入りへ視界は晴れ晴れ!? ソフトバンク松本晴投手(23)が11日、宮崎キャンプでライブBP(実戦形式の打撃練習)に今季初登板。計8人の打者と対戦し、1安打に封じる好投でアピールに成功した。最速149キロをマークし、直球の出力も申し分なしで2奪三振をマーク。昨季、プロ初勝利を含む2勝を挙げた左腕が、残り1、2枠の先発ポジション奪取へ順調に滑り出した。

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今年初めて打者と対戦した松本晴の表情が、確かな手応えを物語っていた。

「特にストレートの出力じゃないですか。平均球速も、最速もいいステップが踏めているなって」

ライブBPで今季初登板。打者8人に対し、計24球を投じた。真っすぐを中心に被安打1。最速149キロをマークし、2つ三振も奪った。春先の2月に上々の仕上がりを見せ、直球の出力も申し分なし。「去年の先発で投げた試合の最速がだいたい149、150(キロ)。そのクオリティーが、今の時点で出せている。間違いなくレベルアップできている」と納得顔だ。倉野1軍投手チーフコーチも「今日だけで判断はできないけど」と前置きした上で「いい印象は当然あるわけで。(松本)晴は元気があったなと思いました」と目を細めた。

オフシーズンはみっちり鍛えた。昨年11月6日から1カ月以上、プエルトリコで武者修行。今年1月は有原の自主トレに志願参加し、昨季14勝を挙げた最多勝右腕からエース道を学んだ。さらに、先輩尾形に腕の使い方を相談。無駄のないフォームのレクチャーを受け「自分の中でうまくいっている」と手応え。技術面での向上はもちろん、メンタルトレーナーとの会話も行うなど、心技体でスケールアップした。

目指すは開幕ローテ入りだ。すでに開幕投手の有原、モイネロ、スチュワート、大関が内定。新加入の上沢も順調にいけば有力。5枠が固まり、残るは1、2枠。首脳陣は今キャンプ中の実戦はあくまで調整の位置づけで、結果を問わない方向だ。26日からの対外試合(球春みやざきベースボールゲームズ)から先発枠をかけた本格的なサバイバルが始まる。松本晴は「こっからの結果次第。1シーズンを投げるために準備をやっていきたい」と気持ちを高めた。【佐藤究】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】松本晴、先発ローテ入りへ視界晴れ晴れ!?ライブBPで8人と対戦し1安打好投