高卒メジャー挑戦の森井翔太郎、育成プラン未提示も「やって幸せなことやりたい」一問一答<3>
アスレチックスとマイナー契約を結んだ森井翔太郎遊撃手兼投手(18)が11日、在学する東京・桐朋で会見に臨んだ。
投げては最速153キロ、打っては高校通算45本塁打をマーク。投打で活躍する「二刀流」として高校卒業後は米球界挑戦を決意し、米9球団の争奪戦の末にアスレチックスと契約した。25歳未満のためメジャー球団とはマイナー契約しか結べなかったが、契約総額176万500ドル(約2億7300万円)とNPBのドラフト1位選手を上回る好条件を得た。
【森井の一問一答は以下の通り】
-アスレチックスの球団関係者との会話で響いた言葉は
もちろん野球の部分を高く評価してくれて、すごいありがたかったんですけど、個人的に一番響いたのは心の部分というか、自信だったり落ち着きだったりっていうのがあるっていう風に言ってくださって。そこもすごい評価してくれたので、そういうところに見てるんだなっていうのはすごい感じました。
-アスレチックスは二刀流を育てた経験がない。練習を含めたプランは
詳しくは全然聞いてないので分からないんですけど、この前の練習では自主練習みたいな形だったので、何やりたいっていう風に聞いてもらって、これやりたいって言ったらじゃあ何スイングまでねとっていう風に、そういう会話をしながらやってました。
-戦いたい選手(デグロム、デラクルス)の理由は
どっちも自分が目指してる選手だからです。
-大谷翔平と対戦するなら投打どちらか
どっちも嫌ですね(笑い)
-野球にのめり込んだ時期は
自分が小学校1年生で野球を始めたんですけど、そこで体験に行った時からです。
-リトルリーグ時代の思い出は
リトルの思い出はすごい自分の中で強くて。いろいろあるんですけど、その中でもやっぱり全国大会で優勝したっていうところが一番大きいかなと思います。
-小学生の時はケガがちだったと
肘だったりとか、膝、腰。そんな重い感じじゃなくて、軽くケガするぐらいだったんですけど。もちろん公式球の負担もあったと思いますし、体の使い方というか、フォームがまだできてないうちに無理やりやってたところもあったので、そういうところも原因かなと思ってます。
-当時の身長と体重は
小学校5年生ぐらいまでは結構細かったんですけど、小学校6年生ですごい太って。
-身長はどれくらい
小さかったです。小6で155センチでした。
-中学は桐朋中の軟式だった。クラブチームには入らなかった
一瞬入ったんですけど、土曜日も学校があるので、土曜日の練習にほとんど参加できなかっていう問題もあったので、それを辞めて桐朋中の野球部に入りました。
-中学時代はコロナ禍が直撃。当時の心境は
中1の最後の方から中2にかけて、コロナ(禍)になって。大会もなくなりましたし、学校もなくなって。最初は自分としても何もやる気が起きなかったり、ずっとYoutube見て1日を過ごしたりしてたんですけど。途中で、自分このままだとダメになるなっていう風に思って、そこからトレーニングとか、素振りだったりシャドーピッチングを積極的に自分からやるようになりました。
-3月上旬の渡米までは何をするか
親知らずを抜かなきゃいけなくて。
-練習は桐朋高で
はい。
-高卒メジャー挑戦を決めるまでの経緯は
8月末ぐらいまでは迷ってて。夏の大会終わった頃にはアメリカの大学に行こうかなと思ってたんですけど。その中で、やっぱり自分は早くプロの世界に入って、プロの選手と対戦したり、コミュニケーション取ったりして、自分の野球の実力をあげていきたいと思ったので。まずはアメリカの大学に行くっていう選択肢で、8月末ぐらいまでは迷ってました。プランももちろん大事だと思うんですけど、やっぱり食事だったり、住む環境っていうのは、野球をする前にすごい大事かな思うので、食事の写真を見せてもらったりして。そこにひかれたっていうわけじゃないんですけど、すごい安心したところがあります。
-アスレチックス側から育成のプランは
まだ示してもらってないです。
-モデルケースもまだ提示されていないか
二刀流の選手がアスレチックスにはいないので。それもあってかわかんないですけど、まだ示されてないです。
-歴史をつくる気持ちか
歴史をつくってやろうっていう感じじゃないですけど、自分のやりたいこととというか、やって幸せなことをやりたいです。
-約1カ月をアメリカで過ごした。文化の違いは
カルチャーショックというところは、やっぱり体が大きいので、自分がもうかなりちっちゃい部類というか、身長も体の幅だったりとかっていうのもちっちゃい方なので。そこはやっぱりまずカルチャーショックは受けた。それでもやっぱり1カ月やっていく中で、自分がどういう風になんか練習したらいいかとか、どういうのがいいのかっていうのは、なんとなくわかってきたので、そういうところはよかったです。