紅白戦 試合後に小谷野コーチ(左)と話をする藤川監督(撮影・上田博志)

<阪神紅白戦:白組3ー5紅組>◇9日◇沖縄・宜野座

阪神が9日、沖縄キャンプ第2クールを終えた。同日は宜野座で2日連続の紅白戦を実施。佐藤輝明内野手(25)がチーム実戦1号を放ち、投手陣では具志川組から参加した育成選手の松原快投手(25)、伊藤稜投手(25)がともに1回無失点と好投した。藤川球児監督(44)の主なコメントは以下の通り。

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-第2クールを振り返って

「選手のコンディションの管理のことは非常に強く考えていたクールで、少し気になるような天候もあったので何とか(乗り切った)。選手たちも朝からトレーニングをしていますから、ウオーミングアップ等々の部分では気をつけながら。朝の早出特守とかもありますから、そのあたりも見ていました。今の選手は強いですね。取り組む姿勢であったり、いい状態でプレーをしてくれたと思います」

-8日の紅白戦ではファンも喜ぶ佐藤輝、森下、大山を主軸で並べた

「開幕に向けて、シーズンを戦っていく上でチームとしての組織力を上げないといけない部分に従事をしているということですから。単純にファンの方にそう思っていただけたら最高です」

-佐藤輝が紅白戦でチーム1号

「取り組み通りでしょうね。秋からやってきている、そのままで。糸井(臨時コーチ)さんが来たり、小谷野打撃コーチも新しく来ているから、自分自身(佐藤輝)が行きたい方向と、考え方、メンタル等々がかみ合っている状態で、反復練習を含めて練習も自分から率先して主体的に動いていますから、そういった部分で心強い存在ですね。すごく今日までは順調だと思います」

-若手について

「監督としてできることは目に見えないところで力を発揮してもらうというか、発揮しやすい環境づくりと、集中力が切れない、それから集中力が上がる瞬間をつくり出すというのが、自分が一番やろうとしていることなので。自分と一緒に秋からスタートした選手たちは非常に皆いいものを見せてくれている」

-この日の紅白戦の収穫は

「今日は漆原が良かったですね。漆原と、育成の松原と伊藤稜ですか。危機感でしょうね。姿勢と没頭は、落ち着いているのか、荒々しくてもいいからやってやろうという思いなのかっていうのは、一瞬で伝わってきますから。すごく感じるものがありました。漆原はゲームの中盤以降で投げた投手では1人違いましたね。その中でも輝いた選手、光って見えた選手は3名いましたね」

-伊藤稜は真っすぐの力強さも。

「安藤コーチがファームに確認して、このまま続けたら松原と伊藤稜は、オープン戦には帯同できるんじゃないかと思います。これは見たらわかるんで。ボールが良いので」

-育成の1枠は開幕までが目安と

「育成選手は必死でやってるからこそ、この2名というのはそういうふうに見えた。漆原ももしかしたら、リリーフに何とか割って入りたいという意思があったんだろうし。島田もそう」

-2試合紅白戦をやって入れ替えは

「佐藤蓮を入れ替えます。佐藤と漆原を入れ替えます」

-野手はそのままか

「野手はまだ何も特別なことは出てないので、実戦(紅白戦では)、結果を問わないって言ったから」

-アルナエスは秋から実戦でいい姿を見せる

「ポジションの重なりとか、それはありますから。育成選手に関してはファームで出られる理由では支配下にすることは多分ない。1軍で出ることが前提で、真面目にやってるから育成から支配下に上がるということではなく、1軍に必要だから支配下になる。これがプロ。勝たなければいけない組織で枠は限られてるわけですから」

-第3クールに向けて

「昨年まで数字を残した大山とか梅野とか坂本とかはここから、1回落ち着いて、体を仕上げていこうかというところで、本人たちがやりたいことと、こちらが合わせることが今はすごく重要。まだまだ準備ですから」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】藤川球児監督「中盤以降投げた投手では1人違いましたね」紅白戦での収穫/一問一答