【阪神】伊藤将司が紅白戦で復活ののろし 直球中心で1回無失点「去年よりいい」おかわり投球も
<阪神紅白戦:白組3ー5紅組>◇9日◇沖縄・宜野座
阪神伊藤将司投手(28)が、復活ののろしを上げた。紅白戦に白組の先発として登板。先頭の島田に右翼線へ二塁打を許したが、後続を打ち取り1回無失点でマウンドを降りた。昨季は防御率4・62で4勝5敗。プロ入り後初の負け越しも経験した。再起を図る今年の初実戦。「ストレートの強さも自分なりにいい。いい感じで仕上げられている」と手応え十分だ。
投じた全11球が速球系で、ほとんどが直球。計測された中での最速は147キロだった。「真っすぐを中心に、3人とも左バッターだったので、インコースをしっかり使えるように意識した」。前川を投直に打ち取った1球は、内角のきわどいコースに142キロの直球を投げ込んだ。「インサイドにしっかり投げ切ることはできた」と満足げ。正面に来た当たりに見事に反応する好捕でダブルプレーを奪い「取れてよかった」と笑顔を見せた。
とはいえ、もちろん気は緩めない。降板後はブルペンで約40球のおかわり投球を敢行した。「去年は残念な結果だったので、始動を早くしてキャンプに入ってきた。去年よりいい」。先発ローテ再定着へ、隙を見せずに調整を進める。