【柏】エース番号「9」FW細谷真大1トップで新たなる挑戦「背番号に合う得点を」
<ちばぎんカップ:千葉0-3柏>◇9日◇フクアリ◇観客1万5187人
開幕前恒例の千葉ダービーのプレシーズンマッチは、柏レイソルがDF小屋松知哉(29)の2得点1アシストなどでJ2ジェフ千葉に快勝し、3大会ぶりの白星を手にした。
柏は今季から、リカルド・ロドリゲス監督が就任し攻撃サッカーを掲げる。この日は3バックで臨み、エースFW細谷真大(23)は1トップに入った。
攻撃ではポストプレーのほか、下がってボールを受け、2列目にスルーパスを出したり、裏に抜けてゴールに迫る場面もあった。守備でも走力を生かして前線からプレスをかけた。
昨季までは裏抜けが主体だっただけに、今季の1トップは新たな挑戦になる。 細谷は「自分がもう1つ成長できるスタイルではあると思う。1トップの難しさはここ数年で経験してきたつもり。ためをつくる部分では、去年に比べたらより重要になってくる。そこは引き続きやっていけたら」と意欲的だ。
1トップの難しさに「収めるところ」とし「身長がない分、そこはしっかり体を使いながらやっていけたら。やはり、FWにつけて落としたらチャンスになることが重要になる」と挑戦に前向きだ。
新スタイルでの1トップは、パリオリンピック(五輪)、A代表にも役割で似ている部分も多い。細谷も「代表と近さはあると思うので、自分のリズムを作るためにもどんどん受けに行っていいのかな」と、チームでの成長を掲げた。
細谷はこの日、得点はなかったが、リカルド・ロドリゲス監督の新しいスタイルに「点が入るしやっていて楽しい」と話す。
今季から柏のエース番号「9」をつける。故・工藤壮人さんは1シーズンで19得点、北嶋秀朗は1シーズンで18得点を決めている。「背番号に合う得点は取りたい」と誓った。