レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(ロイター)

レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)がエスパニョール戦で受けたフランス代表FWエムバペへの危険なタックルの判定巡るスペインリーグ会長の発言に対し、「テバスは安心して大丈夫だ。誰もここで正気を失っていない」と反論した。

Rマドリードは8日にホームで行われるスペインリーグ第23節でアトレチコ・マドリードと対戦する。この首位対決の前日、アンチェロッティ監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙アスが伝えた。

アンチェロッティ監督はまず、Aマドリード戦について「どちらにとっても非常に重要な試合となる。ダービーは常に、とてもタフな相手との特別な一戦だ。拮抗した激しいものになるだろう。新しいものは何もない。アトレチコはリーグ優勝を争うために十分なクオリティーを備えている」と言及した。

1日に行われた前節エスパニョール戦でのエムバペに対する危険なタックルに関する判定を巡り、Rマドリードがスペインサッカー連盟などに抗議の書簡を送るなどの強い反応を示したことに対し、スペインリーグのハビエル・テバス会長は「Rマドリードの誰かは正気を失っている」と発言。そのことを問われたRマドリードの指揮官は「このような重要な一戦を前にその話題には触れたくはない。テバスは安心して大丈夫だ。誰もここで正気を失っていない。ただ判定の説明を求めただけだ。私は誰も満足していない審判制度の変更を望んでいると聞いている。今の制度はRマドリードに有利と言われているが、Rマドリードが変更を望むと、彼らはそれを拒否するんだ」と反論した。

エスパニョール戦でのエムバペの判定に関して主審とVARがやり取りをした音声を受け取ったかという質問に対しては、「まだ受け取っていない。なぜ渡したがらないのか分からない」と手元に届いていないことを明かした。

また、アンチェロッティ監督はAマドリード戦のスタメンについて「ルーカスとカマビンガのスタメン起用に疑問があったが、今日解消された。2人とも起用できる」と説明している。(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 アンチェロッティ監督、リーグ会長に反論「誰も正気失っていない」エムバペへの危険タックル巡り