フリー打撃の打撃投手を務める西武羽田(撮影・滝沢徹郎)

西武羽田慎之介投手(21)が寒波に襲われる宮崎・南郷キャンプですでに153・8キロをマークしていることが8日、分かった。この日、打撃投手で150キロを投げた後に「ブルペンでは153・8くらい」と衝撃の数字を明かした。

191センチの長身と長いリーチで「未来の和製ランディ・ジョンソン」と称される。「昔、親が夜9時には電気消してたんで、それで伸びたかもしれませんね」と笑う左腕は、高卒4年目を迎える。昨季すでに157キロをマーク。近いうちにエンゼルス菊池の最速158キロを追い抜く可能性も十分にある。この日も1球、150キロを投げながら「5割くらいの力感だったので。本当に出てるのかな。あの力感で150出てるならすごくいいことです」と本人にはあまり自覚がない大物っぷり。45球を投げて安打性は4本だった。

中村剛や源田がネクストブレーク候補を問われて「羽田」と即答するほどの器だ。今季はまずリリーフからスタートするが「投げっぷりがいい。気持ちいい」と評価する西口監督は「(シーズン)途中でひょっとしたら」と先発起用に移る可能性も示唆する。羽田本人はタイトルや奪三振率10・00超を目指しつつ「166キロを目指してやっているので、今年は」とひそかにNPB最速更新まで視野に。所沢出身、元ライオンズファンクラブ会員。「外野自由席派です。なんか、僕が行くと負けてました」。すくすく伸びて、再びの黄金時代到来への旗手になる。【金子真仁】

◆羽田慎之介(はだ・しんのすけ)2003年(平15)12月25日生まれ、埼玉県所沢市出身。小学2年から荒幡ライオンズで野球を始め、小学6年時にライオンズジュニア選出。中学時代は東練馬シニア所属。八王子学園八王子では1年秋からベンチ入り。3年春の都大会で149キロをマークした。21年ドラフト4位で西武入団。24年5月14日日本ハム戦でプロ初登板し、9月26日ソフトバンク戦でプロ初勝利。191センチ、84キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸700万円。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【西武】羽田慎之介が早くも153.8キロマーク「166キロを目指してやっているので」最速更新視野