【中日】“今季1号”中田翔の逆襲「動いても軽い」減量効果で腰の不安解消「今年は意地でも」
スリムになって、逆襲だ。中日中田翔内野手(35)が6日の第2クール初日、沖縄・北谷キャンプに合流した。「S班」として5日までは名古屋で調整。今オフに15キロ減量し「今、100キロ切るくらい。ちょっと動いても軽い」と。ユニホームの上着がダボダボに見えるほど体を絞ってきた。
巨人から移籍してきた昨年は腰痛に悩まされ、出場62試合で4本塁打、21打点、打率2割1分7厘と期待に応えられなかった。「本当に腰に違和感なくできるのは久々。純粋にうれしい」と、腰に不安なく動ける体で沖縄入りした。
「今年は意地でもやらなければいけない」と「4番・一塁」の期待にシーズンを通して応えるつもりだ。井上監督はこの日「ちゃんと走れるか、守備で幅が取れるかが俺の中でのバロメーターだよ」と、動けることが条件だと伝えた。
フリー打撃では37スイングで4発。12スイング目での“今季1号”では、スタンドに向かってガッツポーズのファンサービスも見せた。その後も室内で打ち込んだ。日本ハム時代、自己最多31本塁打を放った20年の打撃フォームをベースに固める。「打球の質は昨年より速い打球を打てている」。貧打解消に欠かせない男が、逆襲へのスタートを切った。【石橋隆雄】