【東京V】綱島悠斗、故障回復でチーム再合流 勝負にこだわる2年目のJ1は「個人的な野望も」
東京ヴェルディを支える超ユーティリティーMF綱島悠斗(24)が、5日のトレーニングから全体練習に再合流した。
沖縄キャンプから東京・稲城市のクラブ施設に戻って2日目の練習。前日は別メニューだった綱島の姿が、チームの中にあった。しかも故障明けとは思えない鋭く速い動きに、持ち味のロングボールも強く、正確に蹴っていた。以前と変わらぬ姿がそこにあった。
昨季最終戦(対川崎フロンターレ)で重度の肉離れを発症。全治6~8週間だった。順調に回復し、沖縄キャンプでいったん全体練習に合流したが、再び違和感を覚えたことで無理せずに別メニューに切り替えた。その安全策もあって、この日は全開の形で再合流することができたという。
「ケガして別メニューになって、体への意識を変えて取り組んで来たからこそ、すごい体は動く状態になった。ケガする前よりもレベルアップして戻ろうと思っていたので、それに近づいている状態かなと思います」と好感触のようだ。
188センチの大柄で強いフィジカルを武器にボランチからDF、FWまでこなせるハイパーポリバレント・プレーヤー、綱島。昨シーズン後半戦は3バックの右で主力メンバーとなり、チームの6位躍進に貢献した。それだけに自信を深めての2年目のJ1となる。「2年目は難しいと言われるが、自分たちの基盤があれば、昨年以上の結果が出せると信じている。個人的な野望もあるので、すごい結果にこだわり、達成できるシーズンにしたい」。
思わず口にした「個人的な野望」。その野望とは? そう問われると「海外(移籍)のところは意識しているし、代表のところも意識している。今年は(東アジアの)E-1選手権とか、W杯の予選もあるし、チャンスは広がっていると思う」。チームの躍進とともに、個人としてもさらなる高みを目指すシーズンとすることを思い描いている。