MLBネットワークのオンライン会見を行うイチロー氏

全米野球記者協会(BBWAA)が4日(日本時間5日)、今年の野球殿堂入りに投票した記者821人の内容を公表し、全員がイチロー氏(51)に投票していた。

今年の殿堂入りに資格取得1年目で選出されたイチロー氏は、投票した394人中でただ1人だけ投票せず、得票率は99・7%だった。今回、公表されたのは投票者の81%に上るが、イチロー氏に不投票だった記者は判明しなかった。

殿堂入り投票者がその内容を公表するのは任意となっているが、BBWAAは投票結果が発表された2週間後に公表を許可した投票者の内容のみを発表している。これまで満票で選出されたのはヤンキースのマリアノ・リベラ氏のみで、イチロー氏は元ヤンキースのデレク・ジーター氏と同じくあと1票届かなかった。

イチロー氏に関しては、結果発表直前まで、満票での選出を予想する声が米メディアの間で多く出ていた。だが1票足りない結果となり、81%が判明しても不投票が誰か判明しないことから、米メディアからは全員に公表義務を求める声が出ている。ESPNのジェフ・パッサン記者はX(旧ツイッター)で「全員が公表すべき。説明責任を果たすことは重要だ」と投稿。ファンからは「公表していない記者のリストも出してほしい」の声も上がった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 イチロー氏へ不投票の1名は判明せず、米殿堂入り投票81%公表も 全員公表の義務を求める声も