練習でボールを呼び込む神戸MF斉藤未月(撮影・永田淳)

大けがからの復帰を目指すMF斉藤未月(26)の公式戦復帰が、着々と近づいている。

4日は神戸市内のいぶきの森球技場で公開練習。ポゼッショントレーニングでも鋭い動きを見せた斉藤は、最後のランニングメニューまでフルメニューを消化した。

23年8月19日の柏レイソル戦でタックルを受けた斉藤は、左ひざの関節脱臼、左ひざの複合靱帯(じんたい)損傷、前十字靭帯断裂、外側側副靭帯断裂、大腿二頭筋腱付着部断裂、膝窩(しつか)筋腱損傷、内側側副靭帯損傷、後十字靭帯損傷)、内外側半月板損傷と複数箇所を損傷。23年8月と同11月に手術を受け、その後は地道なリハビリを継続。昨季終盤に全体練習に合流し、沖縄キャンプの練習試合で対外試合に復帰した。

待望の実戦復帰には喜びも語ったが、すぐに課題を見つけて取り組んでいる。「大きなけがなくここに帰ってこられたのは、個人的に大きい。体も頭もびっくりしていたし、足が出ないという感覚もあって、自分の良さを出す馬力はまだまだ動きとしてはまだまだ想像していたところとのギャップがある。でもそれを言い訳せず、やれることを1日1日やって、チームの助けになるパワーを出していきたい」。目標は復帰することではなく、自身のプレーでチームを勝利に導くこと。高い目標に向けて努力を重ねていく考えを示した。

今季から背番号5をつけるボランチの公式戦復帰は慎重に見定められることになりそうだが、チームは主力も含めて負傷離脱者が続出している状況。想定よりも早い時期に戻ることになる可能性もある。来るべきその時に向けて斉藤は「もちろん準備はするし、そこに妥協はない。メンバーに入っていくことに関してもやっていかないとと本気で思っている。自分がピッチに立って周りの人を幸せにして、笑顔にするというのが今季の目標。それに向かってやれたらいい」。ピッチで輝く姿を見せるため、ここからさらに1歩1歩積み上げていく。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【神戸】公式戦復帰目指す斉藤未月「チームの助けになるパワーを出していきたい」