阪神キャンプを訪れた侍ジャパンの井端監督(左)と握手する藤川監督(撮影・加藤哉)

侍ジャパンの井端弘和監督(49)が3日、沖縄・宜野座の阪神キャンプを視察した。3月のオランダとの強化試合メンバー最終候補にリストアップされている佐藤輝明のランチ特打を三塁ベンチから熱視線。もう1人の有力候補、石井とはブルペンで談笑した。

「入団当初から長距離を打てる打者なのは間違いないですけど、この1年で20本台が40、50(本)といける選手であるのは間違いない。大いに今年は期待したいと思います」。視察した佐藤輝のランチ特打での柵越えの余韻をかみしめながら井端監督は、阪神の和製大砲への期待の高さを口にした。ヤクルト村上が来季のメジャー挑戦を公表。26年3月のWBC参加が不透明だ。「WBC準決勝、決勝あたりはホームランでしか点を取れていませんので、彼の長打というのは武器になると思います」。虎の背番号8が秘める潜在能力への期待度は自然と高まっていた。

石井についても期待度は高い。「日頃のキレのあるストレートを投げてもらえれば、十分に抑えられる力を持っている。きっちりとコーナーに投げ分け、左打者にもインコースを突けるところが非常に大きい。落ち球もあり、投げミスが少ない投手」と高評価を続けた。

虎戦士では他にもWBC候補の名前を並べた。「野手では佐藤、大山。中野も前回WBCで選ばれていますし、代表入りしていないが近本も力のある選手で期待したい。森下も(プレミア12で)使って4番の働きをしてくれたので大きく飛躍できる年であってほしい」と佐藤輝以外に4候補を追加。投手陣でも、「才木がプレミア12の2試合に先発し、十分役割を果たしてくれました。呼べなかった桐敷も左の中継ぎでは数が少ない。来年のWBCに入ってきてほしい」と、野手を含め8選手へのラブコールを添えた。

26年のWBCに向け侍指揮官は、NPBだけでなくメジャー視察も進める。「阪神もいい選手はいっぱいいるので、よく見に行こうかなとは思ってます。今まではチーム単位で行っていたけど、重点的に絞っていこうかなとは思ってます」。虎の代表が侍ジャパンの中核を担う可能性は十分だ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】侍J井端監督が宜野座キャンプ視察 候補佐藤輝明は「(今季)一気に40本打つ可能性」