【阪神】ヘルナンデスは虎のサンタナ!看板直撃、柵越え7本で満員宜野座沸く/助っ人ブラザーズ
<阪神助っ人ブラザーズ>
虎のサンタナだ!阪神新外国人のラモン・ヘルナンデス内野手(28=メキシカンリーグ)が1日、春季沖縄・宜野座キャンプで好打者ぶりを発揮した。タテジマデビューのランチ特打で7発の柵越えを披露。その打撃フォームは、ヤクルト・サンタナにそっくりのアベレージ型中距離砲だ。投げては中継ぎ期待の新外国人右腕のニック・ネルソン投手(29=フィリーズ)がブルペン入りし、魔球のナックルを披露。日刊スポーツは「助っ人ブラザーズ」と題し、球団史上最多9人の外国人選手を紹介していきます。
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サンタナが虎に来た!? ヤクルト主力外国人とそっくりフォームの新助っ人が、初日からランチ特打を敢行した。6スイング目、ヘルナンデスが放った打球は逆風を切り裂き、左中間スタンドへ飛んだ。「阪神タイガース」と書かれた看板を直撃する推定130メートルの特大弾。右打席から53スイングし、左翼方向へ7本の柵越えをマーク。名刺代わりのタテジマ初打ちで、ほぼ満員で埋まった3500人の宜野座を沸かせた。
「しっかり芯で捉えてという意識。ドミニカにはない応援、声援をしていただいてうれしく感じましたし、パワーももらいました」
身長193センチ、体重102キロで、体形はヤクルト・サンタナにうりふたつ。出身が同じドミニカ共和国のサントドミンゴというのも偶然か。劇似なツバメ軍団の主軸打者について「日本で出している成績は知っている」とにんまりだ。
サンタナは広角に強い当たりを飛ばす打撃を武器に21、22年にリーグ連覇に貢献。2年連続3割超えで昨年は最高出塁率のタイトルも獲得した中距離砲かつアベレージ型助っ人だ。ヘルナンデスも昨年、メキシカンリーグ82試合で打率3割1分3厘、22本塁打、71打点をマーク。和田1、2軍打撃巡回コーディネーターは、獲得前の現地でプレーを確認しており、「できあがった時はもっと広角に長打が打てる」と太鼓判を押し、「(サンタナのように)なってくれたらいいね」と期待の大きさを示した。
「まず仲間と一緒にプレーができたことがうれしいし、全体的に振り返ってもとてもいい1日だった」
佐藤輝、森下、大山のあとを打つ「6番左翼」の有力候補は、前川や井上らとのバトルに気合十分。一塁や三塁も守れることも大きな武器だ。この日は選球眼のよさも披露。特打では度々ボール球を見逃し、しっかり見極めた。和田氏は「1、2球見てからね。そういう準備もできるタイプの選手だと思う」と日本で成功するための条件も備えていると高評価。大当たりの予感だ。【塚本光】