【日本ハム】新庄監督DMで「甘ったれた調整させない」最年長宮西尚生ブルペン一番乗りで応える
チーム最年長左腕がブルペン一番乗りだ。3年ぶりの1軍スタートとなった18年目の日本ハム宮西尚生投手(39)が、沖縄・名護キャンプ初日の1日、投手陣で最初にブルペン投球を行った。捕手を座らせ50球。昨季、前人未到の400ホールドを達成した鉄腕も、厳しいチーム内競争を勝ち抜くため、初日からアピールを開始した。
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6月で40歳になるベテラン宮西が、初日から気合たっぷりの投球を披露した。ウオーミングアップ後、ブルペン到着順は3番目。準備の間に、先着していたバーヘイゲン、杉浦を抜き、最初に捕手を座らせ投球を開始した。ストレート、スライダー、チェンジアップを織りまぜ50球。「初日にしたら上出来。一日も悔いが残らない日にしたいというのは、ここ数年ずっと思っている。そういう意味では今日もしっかりやりきれたかな」と振り返った。
年明けに新庄監督から届いたDMで、3年ぶり1軍キャンプスタートになることを察した。「新年のあいさつを送ったら『今年は若い子たちと初めから勝負させるからね。国頭で甘ったれた調整はさせないから』と来てたので。監督なりのゲキが来た」。期待に応えるために「強度は例年より高めで1回体を作って。今日も50球いきなり投げられて、筋肉痛が明日来ないというぐらいまで仕上げてきた」と整えた。
昨季400ホールドを達成し、今季は「個人の目標とかそういうのは抜きにして、チームとしてみんなと戦ってね、最後喜びたいな。もう1回優勝したい」。不惑を迎える鉄腕が、ひたむきに歓喜へと突っ走る。【永野高輔】