【西武】源田壮亮「必死になって」遊撃レギュラー“白紙” ファンへのサインも「ありがたい」
西武の源田壮亮内野手(31)がファンから手渡された色紙に、いくつかの雨粒が落ちた。右腕でぬぐう。ペンを走らせる。「頑張ってください」。声援にほほ笑む。1日、宮崎・南郷でキャンプイン。自業自得ゆえの向かい風のオフだった。球春到来、野球にしっかり向き合っていく。
午前8時9分、バス1便目の先頭席から腰を上げた。強い決意の球場入り。「またレギュラーを取りに行く気持ちで必死になってやっていきたいと思います」。年末から私生活で世を騒がせたことをわびた年明け、西口監督には自ら、不動なものにしていた遊撃レギュラーの「白紙」を申し出ていた。
自責とはいえ、穏やかな笑顔を見せることさえはばかられた。複雑な状況下の1月、自主トレ中にサインを求められれば人知れず応じていた。「この状況でも応援の声をいただいて。本当にありがたいです」。雨のこの日のサイン対応は限られた4分少々。1人ひとりの目を見つめ「誕生日同じなんです」と言われれば少し細めることも。
感謝を込めて「しっかり結果を残して喜んでいただきたいです」と話す。能力の現状維持は己が許さない。特打中に源田と話し込んだ立花1軍打撃コーチは言う。「去年までの打撃が相手側からどう見えていたか、っていうところをね。彼は調子悪くても出なきゃいけない人だから。その時にどうするかって」。次なる源田壮亮へとつなげるキャンプ。2月2日、雨はあがる。【金子真仁】