【ヤクルト】高津監督「僕の基礎は」野村監督「捲土重来」“リバイバル”スローガンでチーム再生だ
“リバイバル”スローガンで強いヤクルトをよみがえらせる。
高津臣吾監督(56)が1月31日、沖縄・那覇市内の波上宮を参拝。必勝を祈願し、絵馬にペンを走らせた。「捲土(けんど)重来2025」と今季のスローガンを初披露。球団初の公募で集まった2000通以上の中から指揮官自ら選んだ。「もう1回強いスワローズを鍛え上げ、頂点に立つという気持ちを持って挑みたい」と語った。
「捲土重来」は野村監督が率いて日本一となった97年のスローガンでもあった。野村イズムが指導の土台にある指揮官は「すべてを選手に伝えていこうとは思わないが、僕の野球の基本、基礎はそこ(野村監督)から来ている」と続けた。前年4位だった当時は来日1年目のホージーが本塁打王を獲得、前年オフに広島を自由契約となった小早川は開幕戦で3打席連続アーチを放つなど、新戦力が輝き前評判を覆した。
28年前に思いを重ね、3年ぶりリーグ奪回に新たな力の台頭を促し「じゃないとプラスアルファはない」と危機感を込めて言った。1軍キャンプにはFA加入の茂木はもちろん、現役ドラフトで移籍の矢崎、2年目石原、育成の鈴木康らを呼んだ。2連覇後、2年連続5位に沈んだチームを再生させる。【上田悠太】