【ソフトバンク】小久保監督「誰が正捕手取るか楽しみ」リーグ連覇&日本一奪回へ新戦力心待ち
バチバチのサバイバルが始まる! ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が30日、リーグ連覇、5年ぶり日本一奪回を誓った。福岡市の筥崎宮(はこざきぐう)で必勝祈願を行い、約4900人のタカ党を前に約束。チームは31日に宮崎入りし、2月1日から春季キャンプに突入する。第4クール初日の15日に今年初実戦の紅白戦を予定。一部の主力選手は14日まで独自の調整が許される「S組」で、若手を中心とした熾烈(しれつ)なアピール合戦になりそうだ。
◇ ◇ ◇
鳥居をくぐり、筥崎宮の本殿へ向かう。小久保監督をはじめ、選手、スタッフ約150人の大所帯で参加。「小久保監督~!」。平日にもかかわらず、境内を約4900人のタカ党が埋め尽くし、黄色い声が飛び交う。「これだけファンの方が集まってくれる、ありがたみ。今年のホークスにかける期待を感じられる場所。スイッチが入ります」。参拝を終え、マイク前でのあいさつは「まずはリーグ連覇、その先の日本一」とファンに約束した。
球春到来に、胸が高まる。31日に宮崎へ移動し、2月1日からいよいよ春季キャンプがスタートする。注目は巨人へFA移籍した甲斐の後継者バトルに、今オフに上沢ら計4投手が加入した先発争いだ。指揮官は「ずっと言うように、バッテリーが一番大事なのは当たり前。今年はピッチャーの加入もそうですけど、誰が正捕手を取るのか。すごく楽しみな部分ですし、注目したい」と新戦力の出現を心待ちにする。
例年以上にアピール合戦となりそうだ。今年初実戦の紅白戦は第4クール初日の2月15日で同16日も予定。「S組」の柳田、山川、今宮ら一部の主力、ベテランは同14日まで独自調整で今回は基本出場しない方針。昨年は主力組が出場しており、若手のチャンスが増えそうだ。小久保監督は「選手の競争を邪魔しないようにね。彼らが(レギュラー争いの)しっかり答えを出すところまで、辛抱強く待ちながら」。25年のスローガンは「PS!(ピース)」と和訳で「平和」も、南国の地で繰り広げられるサバイバルは熾烈(しれつ)だ。
昨季は4年ぶりのリーグ優勝も、日本シリーズで敗れた悔しさを持って、小久保ホークス2年目を迎えた。指揮官は「勝負ごとは、最後に勝たないと意味がないと感じた。今年は最後の最後までハッピーエンドで終われるように」と表情を引き締めた。【佐藤究】