ブルペンで投げ込むオイシックス笠原

ともに飛躍の2025年にする。オイシックス目黒宏也投手(23)と笠原祥太郎投手(29)が母校の新潟医療福祉大で自主トレに励んでいる。今秋ドラフト候補の目黒は先輩左腕からの「今年はドラフト上位」の期待を受け、最高のシーズンにすることを誓った。笠原も「NPB復帰」を掲げ、まずは開幕ローテーションを目指す。チームは2月1日から静岡・伊豆市で春季キャンプをスタートさせる。

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後輩にはまだまだ負けない。意気揚々と投げ込む目黒に負けじと、笠原もブルペンで快音を響かせた。「目黒と一緒にやれて、球数も結構投げられている。(2月)1日には100%でいける感じはある」と好感触を得て、静岡キャンプに臨む。

新潟市出身の“ご当地左腕”は、昨季途中に台湾プロ野球チームの台鋼ホークスから加入。球団主催のイベントなどにも積極的に参加するなど、イースタン・リーグ新規参入1年目の「チームの顔」としても活躍した。「地元でプロ野球チームが出来るっていうのがうれしかったし、すごくいい経験をさせてもらった」と振り返った。

一方で、先発投手としては1勝6敗と負けが先行した。「コントロールは野球をしていて一生の課題」と目黒とともに、真っすぐの向上と制球力アップを目指して、今オフのトレーニングに励んでいる。

16年に新潟医療福祉大からドラフト4位で中日入り。日本代表や開幕投手も経験したが、19年に不整脈の症状が出てからは思うような成績を残せず。22年に現役ドラフトでDeNAに移籍するも、23年に戦力外を受けた。

NPB復帰は使命と捉える。昨季ドラフトでは下川がヤクルト育成3位指名を受けた。「これからNPB復帰選手も出てくれば、球団の存在価値も上がる。その第一人者になれたら」。まずは開幕ローテーションをつかみ、自分の存在をアピールする。【大島享也】

◆笠原祥太郎(かさはら・しょうたろう)1995年(平7)3月17日、新潟県新潟市生まれ。新津-新潟医療福祉大を経て、16年にドラフト4位で中日入り。18年の日米野球では日本代表に初選出。22年の第1回現役ドラフトでDeNAに移籍。23年に戦力外を受け、24年からは台湾プロ野球の台鋼ホークスに入団し、同年6月に支配下登録抹消。同月にオイシックスに加入した。NPB通算56試合登板11勝15敗、防御率4・44。178センチ、85キロ。左投げ左打ち。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【オイシックス】NPB復帰目指す笠原祥太郎「100%でいける」2・1静岡キャンプへ好感触