ヤクルト高津臣吾監督(2024年9月撮影)

「サバイバルキャンプ」で投手陣を再建する。ヤクルト高津臣吾監督(56)が29日、2月1日からスタートする春季キャンプの地となる沖縄・浦添に入った。昨季のチーム防御率3・64はリーグワースト。「若い選手、新しい人。そういう人たちが大げさかもしれないが、チームを救ってくれると思う」と現状を受け止め、新戦力の台頭を促す。

序盤から生き残りを意識させるスケジュールを組む。4日からの第2クールにはライブBPを予定。例年より早く実戦形式に入り、アピールを求める。「一部を除いてみんな競争。ローテーション、レギュラー、ベンチ入り、1軍の枠だったりを早くから競って、勝ち残ってほしい」。初実戦となる15日広島戦(浦添)の前から競争心をあおり、レベルアップを図る。

競争を課しつつ、実績組には信頼を込めてマイペースで準備させる。ドラフト3位荘司宏太(24=セガサミー)サブマリンの育成3位下川隼佑(24=オイシックス)、広島から現役ドラフトで移籍の矢崎、前巨人で育成の鈴木康、2年目の石原ら多くの新戦力を1軍に抜てきした。一方、昨季60試合登板の大西、同55の木沢、同44の山本、同40の小沢ら1軍経験ある中継ぎ陣を2軍スタートとした。競争から一線を画し、開幕を見据えた調整で任せる。

練習量も課し、成長を促す。「ある程度の球数制限はすると思うが、しっかり投げ込み、投球数をこなしてほしい」と高津監督。3年ぶりリーグ奪還へ「打つのは放っておいても打つと思う」。課題は明確。投手陣を立て直し、5年目のタクトを振る。【上田悠太】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ヤクルト】課題は明確 高津監督「若い選手、新しい人が救ってくれる」投手陣再建へ新戦力期待