【日本ハム】北山亘基「教授」を卒業、“ブルース・リーの思考”に 知識より「感覚重視」
“ブルース・リーの思考”で開幕ローテを引き寄せる。日本ハム北山亘基投手(25)が29日、先乗り自主トレ中の沖縄・名護で2日連続ブルペン入りした。投球動作に入る前に数秒静止する投法で22球。正しい立ち姿勢を「考えないで感じる」ことが目的で、今年は知識より感覚を重視して「教授」を卒業する。
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映画「燃えよドラゴン」のブルース・リーの名ゼリフ「Don‘t think Feel!(考えるな、感じろ)」のような心持ちで、北山が新たなステップに進む。22球を投じたこの日のブルペン。投球動作に入るため左足を後ろに引くと、約8秒間静止。「考えはしてないですね。感覚を感じて、体の中を動かしてるんですよ」。最善の立ち姿勢を探り、その後左足を上げて投球に入る
関西での自主トレ中に取り組んで来たのが「正しい立ち方」だった。「動きの1個目。始動していく部分。体がしっかりつながっていけば、その後もばらけないので」と狙いを明かした。「頭でっかちな知識ばかりじゃなくて、言語化できない感覚の部分を深掘りしている。だから取り組みとしても教授は卒業。より感覚重視で」。博識で研究熱心なことからついた愛称「教授」は自ら卒業を宣言。中日時代に同じ愛称だった福谷が加わったこともあり「教授は福谷さん。僕は北山亘基で。下の名前の“こうき”と呼んでもらえたら」と口にした。
自身の決めゼリフは大目標を遂げるまで封印する。お立ち台では自身の名前にちなみ「さいこうきでーす!」と叫ぶのが恒例だったが、「次のレベルを考えた時に、“さいこうき”は封印しようかなと。優勝した時だけ」。相手を倒した後に高らかに叫ぶブルース・リーの「アチョ~!」のように、雄たけびはミッションを果たした“アチョ”に取っておく。【永野高輔】