キャンプ地の沖縄入りし、宿舎に到着した阪神伊原(撮影・藤尾明華)

阪神ドラフト1位伊原陵人投手(24=NTT西日本)が秘密兵器で、初の春季キャンプを乗り切る。28日、29日からの先乗り合同自主トレに向けて沖縄に出発。優勝奪還に向けた1カ月がいよいよ始まる中、伊原が持ち込んだのは「マイ枕」だった。水に浮いているような感覚が味わえるという「ヒツジのいらない枕」。日々の疲労回復につなげ、開幕1軍へのアピールを目指す。

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続々と集まる先輩たちとともに、伊原もスーツ姿で空港に現れた。プロ入り初のキャンプにも、自信はたっぷり。その理由のひとつは、ひそかに沖縄に持ち込む秘密兵器の存在だ。

「普通に使っていた枕です。あまりホテルの枕とかが得意じゃないので」

普段から愛用している「ヒツジのいらない枕」(株式会社太陽)を持参。ヒツジを数える前に眠ってしまうという枕だ。同社の担当者によると寝た時の「気持ちよさ」を最も重視して作られたという。特殊な素材や構造で寝返りのしやすさや通気性に特化。ウオーターベッドのような、水に浮かんでいる感覚が味わえるという。KAT-TUN亀梨和也や劇団ひとりら、多忙を極める芸能人も愛用する一品だ。

1カ月以上にわたる沖縄での生活。毎日、平均7~8時間の睡眠時間を確保している伊原にとって、眠りの質は大きな違いとなって現れる。「(キャンプの)期間も初めてなので。やっぱり疲労もたまるかもしれない。ケアの部分は大事になる。そこの部分でやっぱり必要になると思って、送らせていただきました」。

1月の新人合同自主トレでも、焦らずじっくりと状態を上げてきた。「いい準備ができたので。問題なく入れると思います」と頼もしい。ケガをしないことを念頭に置いてきた中で、疲労回復の就寝時間は大切な練習の一環。元気にキャンプ完走を目指す中、心強い味方を携えた。

空港では奈良・智弁学園の2学年先輩村上とも再会を果たした。木下とともに、新人ではただ2人の宜野座キャンプスタート。セ・リーグ屈指の強力投手陣に割って入るべく、気合は自然とみなぎる。

「(調整で)スピードアップすることは考えていないけど、アピールしないといけない立場。そこはちょっと変わると思います」。開幕1軍入りを目指し、南国での奮闘がいよいよ始まる。【波部俊之介】

▽阪神ドラフト3位木下里都投手(24=KMGホールディングス)「ファンの方もたくさん来てくださると思うけど、自分で決めたペースをしっかり守りたい」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】ドラ1伊原陵人「疲労たまる」初のキャンプへ秘密兵器「ヒツジのいらない枕」とは…