巨人の帽子をかぶり、報道陣の質問に笑顔を見せ田中将(撮影・浅見桂子)

経験を惜しみなく伝授する。巨人田中将大投手(36)が28日、宮崎市内で行われた1軍合同自主トレに参加。キャッチボールやランニングなどのメニューを消化した。練習の合間には戸郷翔征投手(24)と野球談議を交わした。ウオーミングアップ中には幼なじみの坂本勇人内野手(36)とも会話するなど、終始リラックスした様子で初日の練習を終えた。

   ◇   ◇   ◇

マー君が初日から動いた。練習の合間に戸郷と約15分間の野球談議に花を咲かせ「調整の仕方とか。あとは自分の経験上の話とかをしたって感じですかね」と、惜しむことなくアドバイスを送った。戸郷も「すごい経験をされてる方だと思うので、場数を踏んでる人の話を聞けて良かった」と、日米通算197勝を誇るレジェンドから金言を授かって目を輝かせた。

楽天で11年、米大リーグのヤンキースで7年。世界を股にかけて活躍してきた右腕は、プレー以外での貢献も求められる。「情報の共有とか、交換じゃないですけど。若い、年取ってる関係なしに、いろんな人とそういう話ができれば」。自身が培ってきた経験をチームに還元していく。

チームメートも田中将の加入を歓迎した。ウオーミングアップ中には、小学生時代に「昆陽里タイガース」で一緒にプレーした坂本や、13年WBC日本代表でチームメートだった長野らと談笑。旧友たちからの声掛けに「ジャイアンツに入ったなという感じです」と感慨に浸った。

宮崎入りした27日の夜には、先乗りした選手、スタッフとの決起集会に参加した。宮崎市内の焼き肉店で英気を養いながら、交流を図り「食事会があったのはありがたかったですね。そこで結構、話とかしたり」と、有意義なひとときを過ごした。

早くも巨人のマー君として、チームに溶け込んだ。この日は、初めてチームTシャツを着用して練習を行い「いよいよだなという感じですかね。そういうチームのウエアに袖を通して、そういう気持ちはありますね」。新天地でスタートを切った田中将が、チームに新風を吹かせる。【水谷京裕】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】田中将大、坂本勇人らと談笑「ジャイアンツに入ったなという感じ」決起集会で交流を図る