DeNAバウアー(2023年8月撮影)

DeNAは27日、トレバー・バウアー投手(34)を獲得したことを発表した。昨季はメキシコリーグでプレーしたが、2シーズンぶりのDeNAへの復帰となる。

背番号は2年前と同じ「96」。年俸は出来高払いを含め総額600万ドル規模(約9億3000万円)で単年契約を結んだ。

バウアーは23年にDeNAに電撃入団。19試合に登板し、10勝4敗、防御率2・76をマークした。月間MVPを2度受賞し、オールスターにも出場。20年のサイ・ヤング投手の実力を存分に発揮した。

超一流の投球はもちろん、言動や行動、取り組みなどでも衝撃を与えた。今でもファンに語り継がれるシーンが、8月25日の中日戦の取材だった。

2試合連続の中4日で8回2失点と好投し、2ケタ勝利を挙げた。球団の外国人投手では17年のウィーランド以来2人目。7奪三振で通算128奪三振に伸ばし、03年のドミンゴの123を超える球団の外国人のシーズン最多奪三振を更新したが、取材の冒頭で語られたのは、相手投手へのメッセージだった。

「質問に答える前に、1つだけ言わせていただきたいことがある。9回に投げた中日の近藤選手に対してです。どんなにいい投手でもこういう日がある、誰もがこういう経験をしているということ。このような結果に落ち込むことなく、落胆することなく、これからも前を向き続けてほしいと、メッセージを送らせていただきたいです」

その試合、打線が9回に10点を挙げ、00年6月7日の広島戦の13点以来の1イニング2ケタ得点をマークした。自身の勝利や球団記録よりも、62球を投じ、1イニング8安打5四死球で10失点(自責8)した中日近藤廉投手への思いを語った。

バウアーの2年ぶりの復帰で、DeNAは「最強ローテ」が完成した。27年ぶりのリーグ優勝への期待も高まる中、バウアーの一挙手一投足にも注目が集まる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【DeNA】2年ぶり復帰のバウアー、今も語り継がれる試合後に語った相手投手へのメッセージ