3点目のゴールを決めて喜ぶレアル・マドリードFWエムバペ(ロイター)

レアル・マドリードのフランス代表FWエムバペ(26)がバリャドリード後、スペインに来てから初めてハットトリックを完成させたことについて「とても幸せだけど、特に勝てたことがうれしい」と、自身のゴールよりもチームの勝ち点3獲得を喜んだ。

エムバペは、25日にアウェーで行われたスペインリーグ第21節バリャドリード戦に先発出場した。序盤から切れ味鋭い動きを見せ、前半30分にベリンガムとの壁パスから先制点を記録すると、後半12分にロドリゴのパスを受けて追加点。さらに後半アディショナルタイムにベリンガムが獲得したPKを決め、Rマドリード加入後初のハットトリックを達成した。

これらのゴールによりエムバペは、スペインリーグのゴール数を15に伸ばし、得点ランキングトップに立つレバンドフスキ(バルセロナ)まであと1点に迫っている。

バリャドリード後にエムバペがインタビューを受けたようすをスペイン紙アスが伝えている。

その際、まずハットトリックを記録したことについて、「とても幸せだけど、特に勝てたことがうれしいよ。毎週言っているけど、勝つことが非常に重要だった。アトレチコがつまずいた後だったので(※同日行われたビリャレアル戦で1-1の引き分け)、僕たちはプレッシャーを感じていたし、今日はチャンスだった」と話した。

試合内容については、「非常に良いスタートを切り、いいプレーで敵陣に足を踏み入れ、相手にプレスをかけた。そして優れたチームワークで先制点を挙げることができたんだ。ハーフタイム後、最初の10分間はもっといいプレーができたかもしれないが、2点目を決めることができたし、その後うまく対処することができた。僕たちはマドリードにこの勝利を携えて帰ることができる」と振り返った。

アンチェロッティ監督から世界最高のセンターフォワード、と称賛されたことについては、「僕は初日から3つの攻撃的ポジションでプレーできると言ってきた。適応する必要があったけど、今はセンターフォワードでもウイングでも、どこでもプレーできる。僕の適応期間は終了した。素晴らしいパフォーマンスを発揮できているのでとてもいい気分だよ」と満足げに語っていた。

また、エムバペが得点王になることをサポートするとチームメートのビニシウスとロドリゴが発言したことに対して、「それは素晴らしいことだけど、僕は2人やチーム全体を助けなければいけない。僕たちが最も望んでいるのはRマドリードが勝つこと。得点王になれるのは素晴らしいことだし、キャリアの中でこれまで何度も成し遂げてきた。でも僕が一番幸せを感じられるのはタイトルを手に入れることだ。そして最終的にリーグ優勝が一番重要だ」と返答した。【高橋智行通信員】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 RマドリードFWエムバペ、スペインリーグで初ハットトリック「とても幸せだけど…」