サッカー日本代表森保監督(2024年12月撮影)

<UEFAチャンピオンズリーグ:パリSG4-2マンチェスターC>◇22日(日本時間23日)◇1次リーグ第7節◇パリ

パリ・サンジェルマン(フランス)が、マンチェスター・シティー(イングランド)との打ち合いを4-2と制した。

前半は0-0と静かに終えたが、後半に互いの攻撃力が爆発した。マンチェスターCが5分に後半から登場したMFグリーリッシュの得点で先制すると、さらに8分にこぼれ球をFWハーランドが蹴り込み2-0とリードした。

対するパリSGも負けていない。後半11分に左サイドからFWバルコラがドリブルで一気に持ち込み、後半開始から途中出場していたFWデンベレが左足でゴール。反撃ののろしを上げた。

さらに4分後の後半15分、シュートがゴールバーに当たって跳ね返ったところをバルコラが蹴り込み、2-2の同点とした。

後半33分にはFKからMFジョアン・ネベスが頭で押し込み勝ち越しに成功。さらにアディショナルタイム、流れてきたルーズボールを拾ったゴンサロ・ラモスが駄目押しの4点目を奪った。いったんオフサイドの判定が出たが、こぼれ球は相手側のマンチェスターCのグバルディオルからのボールだったため、得点が認められた。

この激戦をゲストとして解説したのが日本代表の森保一監督(56)だった。

後半開始からマンチェスターCのグアルディオラ監督、パリSGのルイス・エンリケ監督が選手交代によってスコアを動かしたことに刺激を受けた。「両チームの監督が後半の開始から選手交代によってギアを上げた。その交代の仕方と、(ゲームの)動かし方がうまい」と感嘆した。

ただこの試合は戦術による組織戦に終わらず、個の力が勝負を分けた。中でも、パリSGの反撃の1点目となったバルコラが力強いドリブルで局面を一気に打開したことに着目した。

「個の力でこれをされると、試合の流れを持っていかれる」と解説。その上で「この試合はたくさんの少年少女が見ていると思います。日本には三笘や中村敬斗というウインガーがいますが、個の力で突破できる選手がこれを見て、僕も私ももっとやってみようと思ってもらえるように、このシーンを上げました」。組織力が高まる日本サッカーにあって、個で打開できる力をさらに求めた。

また、両監督が名将同士とあって、そのベンチワークにも感銘を受けた。「プランB、プランCと持ってる。相手がこうくれば、こうする。後出しジャンケンの出し合いみたい」と興奮気味に表現した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【欧州CL】森保監督ゲスト解説、パリSG対マンCの6発激闘に興奮「後出しジャンケンの応酬」