相手選手に囲まれるセルティック古橋亨梧(ロイター)

<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):セルティック1-0ヤングボーイズ>◇22日(日本時間23日)◇1次リーグ第7節◇グラスゴー

セルティック(スコットランド)がヤングボーイズ(スイス)を苦しみながら1-0で下した。決勝点は後半40分、MF旗手怜央(27)の絶妙なロングスルーパスから生まれたオウンゴール(O・G)だった。

日本人トリオがひときわ目立った一戦となった。まずはFW古橋亨梧(30)。前半だけで3度ゴールを奪ったが、すべて取り消される珍事となった

前半6分、スルーパスから抜けだし右足で強烈なゴールを決めたがオフサイド。同31分に味方選手のボールカットから素早く前線でパスを受け、左足で鮮やかにゴールネットを揺らした。しかしVARチェックで、ボールカットした味方選手の足が相手選手の足首に入っておりファウルで取り消された。

さらに後半34分、素早い攻撃を仕掛け、中央のMF旗手から左サイドの前田大然(27)へパスが渡り、ゴール中央へ鋭いグランダーのクロス。古橋が右足で押し込んだ。日本人3選手の連係による完璧な崩しに思われたが、VARチェックが介入。パスを受ける直前、前田の体の一部がオフサイドラインを越えいたことが確認され、ここもノーゴールとなった。古橋は鋭い動きを披露しながらも、後半30分に途中交代となっている。

セルティックは前半41分にMFエンゲルスがPKをセーブされるなど、絶好の得点機がありながら生かせず0-0で時間ばかり過ぎた。しかし後半40分、ついに均衡を破った。

自陣左サイドから旗手が巧みなタッチで持ち出し、古橋に代わって出場していたFWアイダへ左足で正確無比なロングスルーパスを通す。GKと1対1となったアイダのシュートはセーブされたが、跳ね返りのボールがヤングボーイズのDFベニトの足に当たりゴールイン。結果はオウンゴールだったが、旗手の技術がもたらした得点だった。

また、前田も鋭いスプリントを武器に得点こそなかったが好プレーを連発。しかし後半43分にボールを奪おうとして、相手選手の左足を蹴ってしまった。思わぬ勇み足。いったんイエローカードが出たが、VARチェックでレッドカードに変更。一発退場となった。10人となった中でアディショナルタイムの5分をしのぎ、1-0で逃げ切った。

セルティックはホームで貴重な勝ち点3を得て、3勝3分け1敗の勝ち点12に伸ばした。1試合を残して順位を18位まで上げ、9~24位が進める決勝トーナメントのプレーオフ進出へ前進した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【欧州CL】セルティック旗手怜央OG決勝点誘発 古橋亨梧3度ゴール取り消し、前田一発退場