【欧州CL】モナコ南野が躍動、ホームでアストンビラに1-0勝利 決勝ラウンド進出へ前進
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):モナコ1-0アストンビラ>◇21日(日本時間22日)◇1次リーグ第7節
モナコ(フランス)の日本代表MF南野拓実(30)がホームのアストンビラ(イングランド)戦にトップ下で先発し、献身的なプレーで1-0の勝利に貢献した。
開始早々の前半7分、敵陣の高い位置で南野、FWエンボロで相手ボールを追い込み、MFベンセギルがインターセプトからシュートに持ち込みCKを獲得した。
そして同8分、右CKからDFケーラーがヘディングシュートを放つと、アストンビラGKマルティネスにセーブされたが、浮き球となったところをDFシンゴが頭で押し込み先制点を奪った。
前半15分にもカウンターから左のベンセギルにつなぎ、速いクロスボールを南野が中央でスルーし、MFアクリウシェのシュートにつなげた。
南野は前半44分にエンボロにスルーパスを送り好機を演出。そしてアディショナルタイムの同49分に南野らしいプレーが出た。最前線でロングパスを受けると、巧みなボールタッチでキープ。時間を作ったところで、右を駆け上がったベンセギルの足もとへパス。GKと1対1となったシュートはゴール上に外れ、南野のお膳立てはふいになった。
南野は前半だけで5・76キロを走行し、モナコでトップの運動量を記録した。その機動力を生かして後半も縦横無尽に走った。同16分には左のスペースへ流れて短いドリブルを入れて左足シュート。ここはブロックされた。
さらに同19分には右サイドでスルーパスを引き出し、ゴールに向かって突進。エリアへ持ち込み、右足で打つと見せて左へ切り返した。ここで戻ってきた相手選手にカットされ、絶好の得点機を逸した。
南野は後半33分にベンチに下がった。78分間の出場で持ち味の機動力を発揮し、エンボロ、ベンセギルとの好連係で見せ場を作った。
モナコはGKマイェツキの再三のファインセーブやシンゴ、ケーラーらDF陣の奮闘もあって、今季CLで躍進しているアストンビラから貴重な勝ち点3を挙げた。7試合を終えて4勝1分け2敗(勝ち点13)とし、1試合を残し、決勝ラウンド(ノックアウトフェーズ)進出に前進した。ヒュッター監督は「重要な勝利になった。予選リーグ突破への決意、彼らのエネルギー、姿勢に賛辞を送りたい」と喜んだ。