【阪神】才木浩人、沖縄「脳トレ」効果で「開幕からバチバチ」ベストピッチ再現性に手応え
阪神才木浩人投手(26)が「脳トレ」効果で開幕ダッシュを目指す。今年初めて鳴尾浜球場を訪れ自主トレーニング。
「開幕からバチバチいくつもり」と意気込み、1月に沖縄で行ってきた「脳トレ」の手応えを明かした。
一番の目的は体を思いのままに動かし、ベストピッチの再現性を高めること。2週間、身長189センチの長い手足を自由自在に扱うためのトレーニングに励んだ。「体の連動とか細かい動きをイメージして、脳を使いながら時間をかけてやった感じです」。理想的な体の動きを無意識に体が反応できるように試行錯誤。脳と体に真剣に向き合った。
昨季はチーム勝ち頭の13勝。今季「取れるタイトルは全部狙いにいく」と気合十分の右腕は、進化を目指してやまない。中でも意識したポイントは、投球時に踏み出した左足の力の伝え方だ。「踏み込んだ足から力をもらう。力がちゃんと入ってくるかどうか」。メディシンボールを両手で持ち上げながら片足立ちをキープする動きを反復。力を100%球に伝えるために踏み出す足の位置を細かく確認し、インプットした。
「徐々に良い感じにはなってきている。トレーニングと投げる動作をちゃんとつなげるようにすれば、問題ないかなと思います」。アップデートした脳と体をさらにかみ合わせていく。
この日の鳴尾浜ではキャッチボールとウエートトレーニングで約2時間汗を流した。昨季は侍ジャパン入りしてプレミア12の準優勝に貢献し、例年以上に長いシーズンを過ごした。その影響も加味しながら、春季キャンプは「焦らずじっくり」がテーマの1つだ。それでも「開幕までに遅れないように」としっかり逆算。昨季以上の成績を出してV奪回に貢献する意気込みだ。
藤川監督は3月16日に対戦する大谷翔平擁するドジャース戦(プレシーズンゲーム、東京ドーム)で、才木を先発させる方針を明かしている。23年3月の侍ジャパンとの強化試合で“膝つき弾”を浴びた大谷に成長した姿を見せる絶好の舞台が待つ。進化した脳と体を武器に、圧倒的な投球を見せつける。【山崎健太】