19日、練習を終え引き揚げる日本ハム達

期待の大器が「ファーストインパクト」を残す。日本ハム達孝太投手(20)が20日、4年目で初めて春季キャンプを1軍でスタートすることが決まった。昨季最終盤にプロ初勝利を挙げ、今オフは米国で自主トレも行った21年ドラフト1位右腕。シーズン15勝を目標に掲げる近未来のエース候補が、1軍キャンプ地の沖縄・名護で開幕ローテ入りをしっかりアピールすることを誓った。

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4年目の大飛躍へ、達の1軍スタートが決まった。この日、球団から春季キャンプのメンバー振り分けが発表され、初めて沖縄・名護の1軍キャンプでスタートを切ることが決定。冷静に吉報を耳にし、自分を鼓舞するように言った。

達 1発、ドカンとアピールできたらいい。ファーストインパクト。ちょっとガツンといってやりたい。

昨年10月3日ロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初勝利。今季は開幕ローテ入りからのシーズン15勝を目標とするだけに、まずはキャンプ最初の実戦登板で存在感を示すことが重要。そのためにも、初体験の1軍キャンプでも地に足を付けて日々の練習に没頭する。

達 (1、2軍)どっちにいてもやることは変わらない。ファームよりファンの数も多いと思う。引っ張られないようにやりたい。

勝負の4年目へ、準備万全だ。昨年12月上旬から約20日間、単身渡米。アリゾナ州スコッツデールを拠点に最先端のトレーニング施設で自主トレを行った。現地で学んだことを生かして、現在は千葉・鎌ケ谷の2軍施設で精進する。

達 向こうで学んだスピード系を鍛えるトレーニングをしている。100キロを挙げるようなトレーニングではなく、30キロとか軽い重量を速く挙げることで、自分の体も速い動きで扱えるようになるイメージ。

最速155キロからの球速アップへの課題は、投球フォームで踏み出す際の並進速度が遅いこと。「そこをトレーニングして早くすれば球速が上がるという仮説を立ててトレーニングしている」。体重も渡米前の103キロから99キロに減量。「体のスピード、キレが出るようになった」。年明けから始めたブルペン投球でも成果も実感している。

プロ入りからの3年間で体も知識も技術もレベルアップさせてきた。「キャンプでアピールしないといけない立場」と自負する4度目の球春。ビッグなインパクトを残す。【木下大輔】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】4年目飛躍へ達孝太「ガツンといって」「ドカンとアピール」初キャンプ1軍スタート